| 2007年10月20日(土) |
『キャバレー』 / 26歳と2日の今井さん |
色々前後しますが、今井さんのお誕生日の17日には青山劇場で「キャバレー」を観ていました。
面白かったっす!
芸達者揃えると本当に楽しい。本当に素敵。もちろん松尾スズキ氏の演出も。
ナチスの台頭によりどんどん世の中が不穏になっていく中、
ベルリンのキャバレー「キットカットクラブ」で夜毎繰り広げられる猥雑でアヤしい世界。
歌姫サリー(松雪泰子)、巧みな歌と話術と客あしらいで夜を盛り上げる司会者(阿部サダヲ)。
あまたのダンサーズとオカマさんたち、そして様々な客たちの人間模様。
アメリカからやってきてサリーと恋に落ちる作家志望の若者ブラッドショー(森山未來)、
ブラッドショーにアブない仕事をもちかけるナチス党員エルンスト(村杉蝉之助)、
ブラッドショーの下宿先の大家ミス・シュナイダー(秋山奈津子)、ミス・シュナイダーに恋をする
人の良いユダヤ人の果物屋シュルツ(小松和重)。
っつーかこれ、ミュージカルだったのですね?(知識なさすぎ)
芝居が素晴らしいのは、なんたってこの名優ぞろいですからもちろんですが、
みなさん満遍なく、すばらしく歌って踊れることに感動いたしましたよ。
特に松雪泰子さん、ほっそくてキレイなのは知ってたけど、こんなに声量のある方だったとは。
歌姫として完璧でいらっしゃいました。
で、サダヲちゃんの大好きさ加減は別格として、登場人物の中で一番魅力的に思えたのが、
秋山奈津子さん演じるミス・シュナイダー。独身の初老の女性の逞しさ、切なさ、が絶品です。
果物屋のユダヤ人男性と恋に落ちるのだけど、そのどたばたな駆け引きや
年甲斐も無い高揚感の滑稽さといったら、サリーとブラッドショーの恋が
かすんでしまうほどの味わい深さです。
でもこれはアレだな。わたしが秋山奈津子さんがとにかく大好きなのと、
自分のお年頃もサリーじゃなくてミス・シュナイダーの方に近いせいだろうな。
結局、ナチスの脅威で彼らの関係はことごとく終焉を迎えるのだが、
暗黒の未来が確実に近づいてきていることを暗示させるあたりで終わっているのが救いです。
そうそう。カーテンコールで、サダヲちゃんが、オカマダンサー役の花井京乃助さんに
「この会場のお客さんのほとんどは、京乃助さんのお客さんだから!」と、
花井さんに締めるように無茶振りをし、振られた京乃助さんがSM女王のようなお衣装のまま、
「どんだけ〜! いかほど〜! よっぽど〜!(←キットカットクラブのオカマさんたちの合言葉)」
と叫んで頑張っていたのが可愛かったです。
振ったサダヲちゃんはカワイイふりしてやっぱり鬼です。
そして19日には、26歳と2日になった今井さんのもとへ。
もうね、観劇続きでゼーハーしそうなものだが、確実にエネルギーいただけてますね。
生身の人間が渾身の力で放つオーラには素晴らしいパワーがあるね。
むしろ、この怒涛の観劇の日々が終わった後の方が要注意です。気をつけろよ自分。
かるく覚書。
・26歳になった今井さんは25歳の今井さんより確実にカッコヨクなっていた。
(毎度すみません。断定的オタ目線で。)
・表情に、今度こそ余裕が感じられた。
二幕の後半の方では、歌の間奏中に客席を満遍なく見渡していたり。
(1階席を前から後ろまで、そして後ろから前へ。GC席も2階席も、ぐるーっとゆっくり見回していた。
ソロコンではいつもやっていたけど、日生劇場でこうやって見回しているのを観たのは初めて。)
・「日生劇場」という空間に、なんかとても馴染んできた感じに見える。
日生劇場の神さまに、ようやく認めてもらえたのかも。千秋楽までどうぞよろしく。(いつもながら自分イタすぎる。)
・すべてのダンスがさらに感情表現豊かになった。わたしが観た中では、この19日が最高。
・またまた微妙にいろいろと演出が変化していたような。
一番ハッキリわかったのは、火の神(千年メドレー)の時の照明と
三々七拍子の時の掛け声。全員が声出しているくらいの迫力になっていた。
・ドラムでバチを2本叩き割る。(続けて2本、先っぽが飛んでいった)
予備は何本あるのだろう。がんばれバチ。
・ステージフォトはJr.のも含めて100枚程出たのだが、気づけば白シャツ、
白スーツ、黒スーツ、アフリカ、しか買っていなかった。自分の趣味まるわかり。
でも、シンプルなシルエットが一番似合うんだもの! アフリカのは別格に素敵なんだもの!
っつーか、上半身ハダカのが無い。買い忘れたか自分? よもやまだ出てないとか?
ところでこの日は、愛的財産のゆみみゆ様にご一緒していただいたのですが、
初ナマ翼に対し、とても的確で素敵なご感想をいただきました。(愛的財産blogの10月20日付けをご参照くださいませ。)
わかる人はちゃんとわかってくれるよなー、と感無量でございます。
執筆と嵐さん祭りで超ご多忙中のところ、お付き合いいただき本当にありがとうございました。
で、彼女はJrのことはほとんどご存じなく、わたしがしったかで少々お教え申し上げたのですが、
わたし 「えっと、彼らが『キスマイフット2』というグループで・・・」
彼女 「え? フットボールアワー?」
「フット」しか合ってねー! らぶりーすぎるぜゆみみゆさん。
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