東儀秀樹氏。
昔の職場の先輩が好きで、アルバムがよく事務所でかかってましたよ。
ゆったりといい感じなのですが、昼食後に聞いてるとねむーくなってきて大変でしたわよ。
雅楽士だし、1350年もご先祖を遡れる由緒正しきお家柄だし、
もっとカタい方かと思ってましたが、いやいや、心身ともに強靭で豪快な方だったのですね。
なんと言うか、背負ってる歴史とか受け継ぐべき使命とか大きすぎて、
いちいち萎縮しているヒマも威張ってるヒマもない、という感じ。
そんなの全部通り越して、今はただただ自然体、みたいな。
ほんっと豪快だわー。
で、何度死にかけても、生きなきゃいけない人はちゃんと生かされてしまうのね。
1回くらい重大に死にかけることはあっても、そうそう何度も味わうものではないだろうに。
そこまで重なると、生命力の強さとかラッキーでしたとか言ってる場合ではなくて、
それこそ天の配剤みたいなものを感じてしまうわけですが、
その生還の仕方がどれもこれもハンパなく豪快。
豪快しか言ってないけど、これ以外にどう言えと。
いつ死んでも悔いのないようにワクワクしながら生きてたら癌が消えちゃったとか、
潰されたムスタングから救急車に移されながら「次はもっといいの買おう」と考えてたとか、
もうさ、ポジティブとかそんなレベルじゃないよね。
呆れますよ。正直、呆れる。そんな非常時にはありえねえ思考回路だし。
でも呆れるけどカッコイイ。光一さんじゃないけど「素敵っ!!」としか言いようがない。
「瞬間を生きている」人の考え方感じ方ってこうなるのね、と、しみじみ思いましたですよ。
で、きっとそういう生き方が、与えられた命をいちばん輝かせられる生き方なんだろうな、とも。
もちろん光一さんも「今を生きる」姿勢がはっきりくっきりしている方だから、
車の趣味だけじゃなく、東儀氏のお話に激しく共感されていたのも当然かと。
専門分野は違えど、生き方では同志なおふたりですな。
面白かったー。
東儀氏のことが好きとかでは全然ないのだが(失礼)、ものすごーく興味深い方ではあります。
いつかもっと色々なお話を聞いてみたい。
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