せらび
c'est la vie
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みぃ


2006年06月29日(木) 「夢がまだぶち壊されていない人々」に会う

昨日は、朝から矯正歯科の予約に行った。

そして、「もっと長時間器具を付けておいてくれないと困る!」と矯正歯科医に怒られる。

一日22時間以上付けておけないなら(おけない!)、2週間毎から3週間毎に計画を変更すると言うので、じゃあもうそうしてくださいなと折れておいた。

だって、朝珈琲飲みながら新聞やメイルを読んだりしてると、平気でニ三時間経っちゃうし、食事や呑みに出たりしたら、長時間外しっぱなしでしょ?どう考えても無理である。


夜は、「業界的就職説明会のようなもの」に出掛けて来た。

場所は、数ある各国在外オフィスのうちのひとつである。駅から近い故の選択と思われる。

「ビジネスの装いで」とわざわざドレスコードまで付いていたので、それはつまり「ビジネス・カジュアル」もアウトで、要するにスーツで来いって事ね、と判断して、久し振りにスーツを着て出掛けた。

物凄く暑かった。この界隈はもう、ジャケットなんか着て歩くような陽気じゃないのである。


ところで、最後に「スーツ」を着たのは、何年前かしら…

ワタシのサマースーツには、なんと「しつけ糸」が付いたままになっていた。通りでポケットに手が入らないと思った。何時買ったのだったか。これまでの自分の暮らし振りに、一寸呆れる。

会場は、明らかにジェネレーションの違う人々で埋め尽くされていた。


まだ夢がぶち壊されていないんだなぁ。いいなぁ。


半分羨ましく、半分まぁそれはそれだと割り切って、また「ワインが水のようだ」とタダ酒に向かって文句を言いながら、それらの人々と歓談した。

某国の名誉の為に一応付け加えると、「カナッペ」はそれなりに手が込んでいて美味しかった。でも一番美味しかったのは、市販品の「チーズ味の煎餅」だった。

パネルディスカッションでは大変有意義なお話を色々と聞いて、今の自分に足りないものをどう埋めるかの算段などをしながら、重々しく帰途に着いた。色々と考えたけど、どうにもならなそうな事もあって、まだ考え中である。

たまにこういうものには行くべきだ、と思う。自分に欠けているものを再認識して軌道修正などするのに、これは役立つ。


本当は終わってからパネリストに質問したいと思っていたのだが、その「まだ夢がぶち壊されていない人々」で忽ち人だかりが出来てしまって、これは長く掛かりそうだと踏んだので、諦めて帰って来てしまった。


若い頃は平和だった。自分の気のまま、熱くなっていられた。

今は「その後の自分」が下した決断一つひとつについて、自信や信念を持っていなくてはならない。本当は「逃げ」だったのだ、などと思われないように、繕わなくてはならない。


面倒なお年頃である。


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