せらび c'est la vie |目次|昨日|翌日|
みぃ
明日はまた小試験があるというのに、すっかりだらだらと過ごしてしまった本日。 いつまでも暑苦しいが、確実に昨日よりはまし。そして確実に一昨日よりもまし。そして更に一昨昨日よりもまし。 なのにどうして今日という日が絶えられなかったのか、ワタシ。何とか言え。 このところ、隣町産の真っ赤なトマトをざくざくとぶった切りにした、「サラダ」と呼ぶのもおこがましい程簡単なものを作って、日々せっせと喰っている。 これは海の塩をぱらぱらと振り掛けたところへお酢をだばだばと掛けて、ざっと混ぜるだけ、という殆ど手抜き料理なのだが、なにしろ暑いんだからこんなものしか喉を通らないのだから仕様が無い。 しかしこれが、大変旨い。この季節一番の味覚ではないかと思われる程、虜になっている。 ひんやり冷やしたトマトにじわじわと塩と酢が浸透していく、その汁を飲みながら、トマトを一切れ一切れ味わう。 これを朝出掛ける前か、または帰宅後手早く作って、がつがつと食べる。暑さを忘れる一時である。 今日はこれに、カレーの神様が舞い降りて来て、ワタシの住処は途端に暑さが倍増した。 うちにはご近所のインドの民から買い求めた「カレー・パウダー」なるものと、それからガラムマサラだのクミンだのといった、ひとつひとつの細かなスパイスの類の物が常備してあるので、その気になればいつでもカレーを作る事は出来る。 ワタシは元々特別肉食では無いので、そして共働き家庭で育った所為もあって有り合せのもので作ったおかずでも全く構わない性質なので、今日のカレーは少し痛んできたレタスや白菜と玉葱を炒めたものである。 しかし何らかの動物性のダシが無いと流石にコクが出ないという事が判明して、漸く缶詰の「小鰯のトマトソース漬け」というのを探し出してきて、投入する。 中々の出来栄えである。 しかし余りに暑いので、一先ず味見に留めて、鍋ごと冷蔵庫へ突っ込む。 更に白状すると、実は今日はこれだけで終わらず、パスタの神様も舞い降りて来た。 しかし相変わらず大した食材が手元に無く、結局玉葱を砕いたところへ唐辛子を入れて、ぺペロンチーノのようなものを作るに留める。 これは半分程喰う。 何しろもさもさと暑いので、パスタはとりあえずそこで止して、アイスクリームを一パウンド完食する。 如何に暑いかという事が、今更ながら伺える献立である。 一頻り食欲を満たした後、漸く明日の試験の事を思い出し、途方に暮れる。 まあ、今夜は寝ないという手もあるか。 寝苦しい日和でもある訳だし、無理に寝る事はあるまい。 もう二日行けば、この夏季語学集中講座もやっと終了である。 怒涛の六週間が、漸く終わる。
|