せらび
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みぃ


2004年11月23日(火) 戦利品のご紹介と好きな色の事

そういうワケで、戦利品のご紹介をする。

(カメラが無いから、写真を載せられないのが残念であるが、まあこんな物を見ても仕方が無いと思う読者もあろうし、また特に見ないでも想像が付くだろうとも思うので、良しとする。)

まず とある店で、七分袖のボートネックシャツ(紫)と「ボーイビーター」タンクトップ(ベージュ)を買う。

この「ボーイビーター」と言っているのは洒落で、元は「ワイフビーター」(wife beater)である。つまり休日にビール片手にフットボールの試合を見ているハズバンドのうち、尤もワイフに暴力を振るいやすい輩というのは、上にランニングシャツ、下はボクサーショーツ、そして黒い靴下を履いてどっかとソファに座っているもの、と云われている。

これはこの国のプロファイリングに拠るデータがあるから、一般に広く信じられているのだけれど、女性でもこのランニングシャツを着るのが流行ってきたから、そういう不届き者に対抗して「ボーイビーター」(boy beater)とこの店では呼んでいるようだ。

それから別の店でタートルネックのセーター(珈琲色)、スウェットシャツ(エンジと水色各一)、毛糸の手袋と帽子(ピンクとエンジとベージュ色)などを購入した。

(おや、どうやらまだ日本進出していない模様。とってもチープでよく破れる大量生産既製服を欧米で売っている店のことである。欧米各州に在住の読者には、買う前に一通り袖や襟等を縦横によく引っ張って、品質を確認するのをお薦めする。)


ああ、そういえばここへ来て思い出したけれど、ピンクのフリースジャケットも夏の終わりにセールで買ったのだった。これは某アウトドア会社が出している少々厚手のものだが、豪く気に入ってしまって、氷点下に下がるまではこれで行こうと決めて、例のキルトジャケットかこれのどちらかを着て何処へでも出掛けている。

だから今年はこれらの上着に合う色を見繕ってこなくては、と思って買い物に出掛けたのだった。すっかり忘れてたよ。

それでピンクやエンジ、珈琲に水色といった辺りが、今年のワタシの関心の的なのである。このチープな店で買った帽子や手袋は、まさにこのフリースジャケットにぴったりな色合いで、これと去年のクリスマスに貰ったマフラーが見事なマッチングを見せているのだ。我ながらむふふ。

そしてこの珈琲色のタートルネックセーターは、基本が綿で少しばかりスパンデックスが入っているのだが、動き易い上肌触りが只者でない快適さである。ウールやカシミアのセーターも幾つか持っているのだが、タートルネックと言うのは実際、随分暑苦しいニット製品である。厚手のニットを幾つも持つよりは、細畝の薄手のやつを重ねた方が暖かだし、極寒期以外にも活躍の場がある訳だから、余程意義ある買い物だろうと思われる。

珈琲色はワタシの目の色にも合うし、他のものとの色合いも絶妙で、大変気に入っている。是非ともこのシーズン以降ももってくれる事を祈るばかりである。



ワタシは元々紫や蒼が好きなのだが、この街へ越してきて以来慌しい日々が続いていて、紫的蒼的感覚を忘れかけていた。ここは都会らしく黒が蔓延って居る街なのだけれど、ワタシも例外無く、それで数年通していた。

しかしそのうち段々疲れてきたので、ここ数年は寧ろ茶色を好むようになってきた。この街で茶色を着ている人は余り見かけないのだけれど、それでも自分を落ち着かせたいとか地に足を付けて暮らしたいとかいうような気持ちが余程強かったのだろうと思う。黒を着続けていると、早く老けるし疲れやすくなって気に悪いから、都会に暮らす面倒臭がり諸氏は留意されたし。

そしてここ一二年くらいだろうか、徐々に色の好みがまた変わってきた。紫やピンクも良いじゃないか。そしてそれに合う檸檬色も青色も気分が一新されるではないか。

また以前好んだ茶は土色や煉瓦色だったのが、この頃は珈琲や枯葉色が増えてきた。よくよく考えてみれば、これらの色はワタシの肌色によく映える。

ワタシは青みの濃い赤色の血をしているので、橙や濃緑や煉瓦色は合わないが、青や紫や銀等は良く似合う。そういう事を考えながら服を選ぶと、何故か魔が差して奇怪な色の服を買ってしまうというような事が無くなって、似合うものばかり揃うようになるし、経済的でもある。

こういう色の好みの変化は、この頃のワタシの心の安定と比例している。元々自分が持っているものを受け入れ、周りに惑わされないという意思の表れでもあるという事を、この頃よく思う。


それにしても随分横柄な御仁だと思う。一体何様だか知らないが、頭ごなしに噛み付くような人間とは、此方から頼んで知り合いになって頂かなくとも結構。そんなに高いハードルを越えないと付き合いが出来ないと言う程の高尚な人物だったとは知らなかった。

そういう了見の狭い事では、成仏しないよ。

其のニ。

気付いたら銀行が一つの支払いを二回加算していて、ワタシの普通預金口座には金が残っていなかった。良く見ると、銀行はワタシの別の口座から勝手に金を動かして、既に使った分を支払っており、ご丁寧に手数料を取っていた。普通預金口座は金が残っていない事になっているから、当分使えなくなってしまった。

文句のメールを打って、直ちにこれを訂正するよう要求する。

こういう手違いは、時折起こる。以前にも余計な加算があった時、それが銀行でなく店側の仕業かと思って、休暇先でカードを使った店まで何度も長距離電話を掛けた覚えがある。結局は銀行の間違いと分かったのだが、何時の間にやら訂正がされていて、それについて何の説明も詫び状も来ないまま、ワタシは月々の領収書を見るまで知らなかったから、少々不満が残った。

恐らく今回も、音無しの構えで片付けてしまうのだろう。何とかして仕返ししてやりたい気もするが、何しろ此方の銀行その他の業者は客を「神様」だとは認識していないから、失敗しても謝るという事を中々やらないし、これはこれで治めるしかないのだろうか。


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