南盤月記
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2ヶ月になる息子のオムツを替えてる最中に小便をかけられたのに驚いて思わず声を上げたら、彼のほうも驚いたらしく今まで聞いたことのないくらいの大声をあげて泣き始めた。
「火がついたように―」というのはああいう状態を云うのだろう。 きっと生命に関わるような危険を感じていたに違いない。 そういう泣き方だった。
彼が泣き終わったあと何かしら独特の感慨を抱いてたのだが、それがどういうものだったかは、濡れた敷布の片づけをしている途中に忘れてしまった。
子供を構っているとこういうことが多いような気がする。 いま抱いている感情についてゆっくり考えてみたいのだが、それよりもやらなければならない急ぎの仕事があって、そっちをやっつけている間に気持ちの問題なんか忘れてしまう、というような。
野中
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