| 2005年12月12日(月) |
嬉しかった・・・(T-T) |
12月11日、双数姉妹「君はヲロチ」を昼・夜と見てきました。
お芝居の内容としては、先に見た人たちの言葉で「双数姉妹の役者さんたちの時代劇に不慣れな点が気になり、ストーリーも無理に二重三重構造にしたためひとつひとつが薄れて・・・」というようなことを聞いていたので、期待度がやや低く設定(?)されたおかげか、かえって楽しめました。 時代劇は数日間の話なのに、現代劇は5ヶ月近くの期間が描かれていて、そのアンバランスさが、見た直後はなんだかムズムズしましたが、後から考えると、時代劇の時間はゆっくりと濃密に流れ、現代劇の時間は軽々と足早に過ぎていく、そんな対比も面白かったように思います。 衣装(とくに着物)が合わないのは、やはり少し気になってしまいましたが、時代劇部分の不慣れさも、思ったよりは気になりませんでした。
ですがやはり、その中で山下さんの存在は一際冴えていましたね。山下さんのお顔の中で、白塗りでもなく素でもない、今回のような女装メイク顔(?)が私は一番大好きなのです。少しぐらいヒゲソリ痕が透けて見えたって(笑)何にも気になりません。(ええ、気になりませんとも) 夫以外の男(夫の部下)と秘密の関係を持っているけれど、心の優しい奥方で、奇病に悩む娘はもちろん、下男下女のことにまで心を痛め、夫の不正を正そうとする。 美しくて、色っぽくて、正義感あふれる・・・まさに山下さんにピッタリの役ではありませぬか。(笑) 現代劇では汚いおばあさんのホームレス風ですが、メイクはそのままなのでとにかく可愛らしい(^^)。援助交際を重ねる女子高生のドラマが繰り広げられる後ろでそれを傍観しつつ、それとなく現代人の心を癒しているような・・・。上目遣いで若者のやりとりを見ている、あの目つきがとにかくお茶目で好きでした。
双数姉妹の役者さんたちは、たしかに時代劇は初めてということで、セリフ回し等でご苦労なさったかもしれませんが、公演も最終日のためかそれほど不慣れでもなく、どの方もセリフは明確で、早口になりすぎないのが好感をもてました。ストーリーも全体にややゆったりと流れていく、そのあたり、テンポの速いあるいは濃密な芝居を見慣れている人たちには散漫な印象を与えるかもしれませんが、あまり深く考えずにのんびりと観劇するにはちょうど良かったかもしれません。
舞台上の山下さんを、客席から見ている時間が、一番幸せだなあ〜と再認識しました。役柄の性格もありますが、舞台上の山下さんのたたずまいが、何とも言えず優しげで、見ていると心が温かくなるような感じがしたこの作品が、とても好きになりました。 口上で一段高いセンターに座す山下さんをみて、感動しました。考えてみればこんな位置の山下さんは初めてみたかも(^^)。 今年の、幸せな観劇納めになりました。
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