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2005年03月06日(日)  静かな情熱/「no・mad・ic project」感想とかちょこっとF1オーストラリアGPだとか 



本日は、キンキちゃんネタはないです…。


いやいや、2日ぶりの日記です。
別に体調が悪かったとかではなかったのですが、このところずっと続いていた眠気を解消するために、金曜夜から土曜終日にかけてずっと寝こけてました(汗)

金曜就寝10時、土曜起床12時。そして昼寝4時間を経て、土曜就寝11時、日曜起床9時。

…どれだけ私は寝てたんだ…(大汗)

おかげで、日曜の本日はすっきりと目覚めました(笑)



さて、本日は阿佐ヶ谷スパイダースの「悪魔の唄」を観劇してきました。
「戦争」モノであり「ゾンビ」モノと銘打っていた割には、阿佐ヶ谷スパイダースにしては(笑)なんだかちょっと「イイ話」っぽくないかい?と思ったお話でした(笑)…「トップランナー」でいろんなことを言ってましたが、なんだかんだいって、圭史さんすごく美味しい役だったしなあ…(笑)

あと、池鉄さんこと池田鉄洋さんが私にとって、初めてマトモな人(?)の役だったことに驚き(笑)…いや…まあ…途中である人のモノマネは入るけど…(笑)意外に特徴掴んでて面白かったけど…(笑)いや、普通にカッコイイなあ…と…(笑)

…とまあ、プチ感想はこのくらいにして、(笑)



「no・mad・ic project」感想


水曜の日記で「また後日」と書いていながら全然書けていなかったので、本日はこれで。
…といっても、作品に対して感じた、ただ単なる妄想にすぎなくて、ちょっと自分でも気持ち悪い文章になっているのですが…(大汗)
けれど、不思議と人をポエマーにさせていまうような魔力がある舞台だったんです(大汗)そこのところを踏まえて読んでいただけると嬉しいです。

…私は普段、決してポエマーではないんですよ!!(笑)
…妄想は常に炸裂してますけど…(汗)…より悪いか…(笑)


さて、作品。
別個に作られた8つの小品の再構成で、その一つ一つが同じ振付師・演出家がつけたとは思えないほどバリエーションが抱負で変化に富み、ダンスの組合せも、モダン・ジャズ・クラシック等々と様々。

…とはいっても、一つの作品同士それぞれがてんでバラバラ…という訳では決してなく、全体を通して“静かな秘めたる情熱“が一貫として伝わってきました。
一見クールそうだけど、金森氏はもしかしらたら、意外と「熱血漢」ではないのかしら?そう思えるほど(笑)

その上テーマはそれぞれ全く違うというのに、演目から次の演目に移る間に生じる白々しさが全くなく、その隙間隙間が綺麗に溶け合って、すんなりと次の世界へと移行していき、あまりの自然さにいっそ不思議な気分になるほどでした。
(普通は暗転することで、作品と作品の間をつなげているとか)

また、セットもシンプル。
説明は上手くできませんが、大きなステージに机と椅子だけとか、テレビだけとか、小道具はほんのポイントになる程度。でも。それがジャストな感じでした。

シンプル・イズ・ベスト。

ふと、セットを見てこの言葉が浮かびました。



プロローグ(?)

まだ客電が燈っている段階で客席からダンサーさんが登場。自分以外のダンサーさんの名を、切なく渇望している声で呼び、叫びながら、客席を走り回っています。
独りぼっちの中、仲間を探している風。
やがて皆がステージに上がり、天井から降りて来た電球に身を寄せると、一人、倒れている人影が。
これが。次の幕のはじまりでした。


#0「Voice」 

「今、こうして声を発している僕の中の不思議」

この言葉から始まるつぶやきにも似た、哲学のような、何かへの啓発のような、ただの理屈をこねくり回しているだけのような(笑)言葉の羅列をBGMに踊る金森氏。音楽はなく、ただただ言葉に合わせて体を動かすその斬新さに、ただただ呆然。

「新年まであと11分」
この言葉に、上記のどれでもない、ただロマンティックな詩を聞いているようにも思えました。



#1「L」 

暗闇の中、彼を照らす裸電球一つ。

私には、「男」の自己啓発にも思えた作品。

自分とは何か?そう考える、男。
でもその作業はとても孤独で絶えられない。そんな時に出会った彼女。
彼女は打ちひしがれた自分を優しくなぐさめてくれた。けれど…。

そんなストーリーが自然と浮かぶ作品。

優しい彼女の優しい手を振り切った男の絶望と困惑と必死にもがいている姿が切なく、男の元に戻ってきた彼女との先にあった「彼女の尻に敷かれた男」のおまぬけさがコミカルで可笑しかった(笑)

うん、ただのハッピーエンドじゃあつまらないですもんね(笑)



#2「1/60」 

テーマは人間の性。
その昔人間には三種類の性があった。しかし神は怠けた人間を半分に切り裂き、男と女にしてしまった
それ以来、人間はその半身を探すようになった…

パンフレットに書いてあったテーマはこうだけど、私には人間の「心臓」に思えた作品。…BGMであるバスドラムが(?)心臓の音に似ていたからじゃないか…という自分ツッコミは別にして(大汗)

一人の中にある右心房から送られる血液と左心房に戻る血液、その流れ…。それは優美で華麗でそして複雑。そして、段々に早くなる動機に合わせて慌しくなる血流はやがてはピークを迎える。そして、終焉。でも、それは本当の終わりではなかった…。

なんだかそんな風に見えてしょうがありませんでした。

それにしても、ここの振付は口で言えないくらい奇妙に複雑で綺麗で華麗。
この人達の股関節は一体どうなってるんだ!?と聞きたくなるくらいクネクネを上がり曲がる足や腰の動きにただただ…この人たちは酢を飲んでるんだろうか…。と思いたくなるほどでした(笑)
中国雑技団もきっとびっくり(笑)は大げさかなあ…?(笑)


#3「WW」

元々金森氏の名前を知ったのは、テレビでこの「WW」が放送されていたのがきっかけでした。
舞台といえば専ら小劇場系のストレートプレイばかりで、ダンスといったらジャニーズくらいしか見ていなかったので、シンプルでシャープでスタイリッシュで斬新で、とにかく今までに見たこともないこの振りにただただ見入ってしまったのでした。
しかも、金森氏の他の公演は観れても、この「WW」は観れないだろうなあ…なんて思っていたので、パンフレットを見た瞬間、とてもびっくりしました。…とても嬉しい誤算。

けれど、テレビで観るのと生で観るのとでは各段に違います!!

テレビでは、ただ振りのスタイルに目が行ったのですが、生だとその先にある「テーマ」が浮かびあがってきますね。

『キアヌ、お前はマトリックスの世界を一人で表現できるか?と思った』

この「WW」を観た武田真治がこう感想を述べていましたが、私はいっそ、「マトリックス」以前に、まんま「パソコン」を表現しているように思えました。

いろんな情報が入ってくる今の時代、その情報を伝える媒体「パソコン」。
ネット広告費がラジオを越えた今、この無機質な宝箱がどこに行くのだろう?と。

…でも、ハコは閉じてしまったらお仕舞い。そこから先はそれをどう受け止めるのか…結局は私達次第。なんとなく、そう思えたのです。



#4「Out of the earth... from heaven」

「WW」が短い分、長く、とてもドラマチックな物語だとも思えました。

二つのピンスポットに、それぞれ男と女がいる。
男は女に気付いて女に近づく。女は近づいた男に気付き、無我夢中で抱きついた。

しかし、一時は一つになった筈なのに二人は近づいては離れ、離れては慟哭しまた近づくということを繰り返す。

お互い相手に何かを求めているのに、それは叶えられない。戸惑い、憂い、離れ、そして絶望し。…けれどまた求め、近づく。お互いに。


私には、二人が「片翼の天使」に思えました。
元は一個だったのに、何かで裂かれててしまった「天使」。
だから、二人(?)は必死になり、繰り返し一つになろうとする。お互いを求め、かつての一個になろうともがき苦しむ。何度も何度も、いくら失敗しても。

…けれど、一度裂いてしまった翼は決して元には戻らない。決して。

だから、半分しかない翼で飛ぶしかないのだ。

去ってしまった半翼の彼の背中に彼女は決心し、飛びたつ。


この舞踊を見た後で題名を見たのですが、「form heaven」というくだりに、私の想像はあながち間違えてなかったのだなあ…と思い、ちょっと嬉しくなりました。



#5「Under the marron tree」


訳すと、「栗の木の下で」。
解説には、道を踏み外しそうになった時に戻る場所の象徴としての「栗の木」の話をしていましたが…う〜〜ん…私には近くてちょっと違うイメージが残りました。

「孤独」はとてもよく分かるのですが、どちらかというと、「ひきこもりから脱出したい葛藤」っぽい?(笑)
…なんかこう書くと身もフタもなくなっていくのですが(大汗)

孤独から開放されたいと願う叫びと、それでもまだこのぬくぬくとした居場所から離れるのはとても辛く、ずっとこのままでいてもいいのではないのだろうかと思ってしまう自分への甘さとの葛藤がとても切なかった。
机と椅子を使った滑るような柔らかな動きが、それをより助長していたように思えたし。

どことなく、「繭の中」という言葉さえも連想させる演目でした。


しかし、机の中からダンサーさんが出てきたのには驚きました。
でも、きっと机の中が「栗の下」であり「繭の中」なんですよね??



#6「La dant-de-lion」

「Under〜」がとても女性的で柔らかなソロダンスに対し、「タンポポ」と題名された通り、こちらは出演する5人の女性ダンサーさんはとてもパワフルで活動的ではつらつとしていて、とってもアグレッシブ。
テクノ音楽のコラージュがバックだというのもあるのですが、観ていてウキウキとこちらまで楽しくなり、ここあたりはちょっとジャニーズっぽい振付だなあなんて思って見ていました。ここあたりまでは。(汗)

解説に、「この街から消えていったあの花を」という言葉があった通り、はつらつと踊っていた彼女達が序々に『何か』に駆逐され、一人、一人消えいき、ラスト、最後まで残った一人が、うつむき、黄色に光る「モノ」を大事そうに抱きしめて舞台から去る姿が、前半が楽しかった分悲しさが一気に込み上げてきました。

舞台のセンターに大きく四方形に貼られたガムテープを剥がすことによって、駆逐する『何か』の存在をあわらしていたのですが、剥がした後のガムテープを投げつけ、舞台から去ってく彼女たちが切なかった。そして、彼女達が去っていった後にやってきた白い衣装に包まれた“彼等”が憎らしく感じたり…。

しかし、その「何か」だったガムテープと白い衣装に包まれた“彼等”が次の演目のダンサーだったとは!それを知ったときとても驚きました。


#7「Me/mento,4am“ne”siac -1st part-version 2003-」

#6の「La dant-de-lion」がとても有機的で活発で生命力に溢れていたのに対し、こちらはとても無機質で硬質。

…ここまで書いて、私ってば視覚よりもむしろ聴覚に影響されてるみたいだということに気付いたのですが(汗)時計のリズムを刻む音楽は、そのまま、私に「時間」を連想させました。

ふと、「一秒と一秒の間」という言葉が脳裏をよぎりました。


「ロボットダンス」ではないのですが、柔らかさとは無縁の振りは、生命力が感じられず規則的で緻密で、とても静寂。

解説で、「深い眠りにつく前に」とあったのですが、まさしくその通り。
どこか眠りにつく前の時計の秒針の音のイメージさえ浮かびました。


そして、カーテンコール。


何度も何度も言うようですが、本当に素晴らしかったです。
金森氏及びNoism05メンバーの今後の活動は東京と新潟ばかりになってしまうようですが、また近日大阪に来てほしいなあ…と切に願います。
…というか、東京に行きそうな予感ですよ…私…(汗)


と書いている間に、本日のオーストラリアGPはお昼に放送中だったことを今知りました。…毎年、毎年、どうして私はいつもオーストラリアGPを見逃すかなあ…。
(それは、きっと外出しているお昼にオンエアだから…)

そして、結果ですが…。
琢磨は予選最後尾から決勝は14位。ヴィルヌーブは予選4位から決勝は13位。


………………。

何があったの!?ヴィルヌーヴ!!


本選を見逃しているので、何ともいえませんが、レポを見る限り、スタートで一気に順位を落としたっぽい??
とりあえず、インタビューが落ちてくるまで待つかな…(遠い目)



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ここは 「ふわふわ。り」様の素材を使用させて頂いています。



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KinKiの二人と彼等が演じたドラマキャラの占いです。 ネタ・シャレ・気分転換にでもどうぞ