俺に会うのが何より楽しみという人と急遽会うことに。 体調が悪いということだったんだけど俺と会うと思うと元気になったんだって。 暮れの買い物の荷物持ちとして築地へお供する。
築地の場外市場なんだけどこれが混んでいるの何のって。 値段は安いってほどでもないなぁ。 ただものはよさそう。 まぁよくわかんないけどね。
かずのこだの黒豆だのくわいだのかつおぶしだの(削るやつ)お飾りだのといろいろ購入。 足の悪い人だから押されて倒れたら大変と思ってはらはらする。 荷物の重さより人ごみがまいった・・・
みんななんだか殺気立っている。 見知らぬおじいさんが「よくわからない。」って言ったら奥さんらしきおばあさんが「わからないなら黙っていらっしゃい。」だって。 怖っ!
俺が非力にみえたのなぁ。 「ごめんね、荷物全部持たしてしまって。重いでしょ?こちらは持つわ。」とか何度も言われる。 足の悪い老人に言われるなんてなんかね。 このぐらい平気だから。
お昼はお寿司をご馳走になる。 一人前だったんだけど量が多くてまいった。 残すと申し訳ないからなんとか詰め込んだけど。 朝ご飯食べてなくてよかったって思ったよ。 ネタはよかったなぁ。 ホント美味しいお寿司だった。
それからもしよかったら洋服をみてほしいと言われてデパートへ。 よくわからないなりにアドバイスしてみる。 とっても気に入ったパンツが見つかったみたい。 よかったね。
タクシー乗り場まで送って「また会いたいな。」といわれて別れる。 別れたとたんになんだかどっと疲れた気がした。 時計をみると5時。 11時待ち合わせだったから6時間もうろうろしたことになる。 俺はともかく相手は大丈夫だったんだろうか? 疲れが出ないといいんだけど・・・
何もする気力がなかったからまっすぐ家に帰るとまた一騒動。 勘弁してくれって感じ。 結局騒動がおさまって時計をみたら夜の12時。 それから夕食を作る気なんてならないし買いに行くのも面倒だし。 というわけで禁酒宣言を早々撤回してウィスキーの水割りをいただく。 ふわっと気持ちよくなったところで就寝。
またお酒に逃げた1日だった。 予定はあまりこなせなかったし。 そういう自分は嫌いだ。 でも余命5年と言われている人が俺と一緒にいることで少しでも楽しいと思ってくれるならそんなに悪い1日ではなかったかも・・・ 本人は余命のことは知らないんだけどね。
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