悲しみとか苦しさって当事者にしかわからない。
傍にいる俺には想像することしかできない。
周りからみれば「そんなこと気にするなよ。」とか「乗り越えろよ。」と思うことでも当事者はどうすることもできないこともある。
それをその人の弱さだときめつけてしまうのは簡単だが少なくとも俺はそういうふうには思わないようにしたい。
心を真っ白にして少しでも当事者の気持ちを察してあげられるようってこれがなかなか難しい。
これをやるとこちらの心までわけのわからない悲しみや苦しさでいっぱいになって身動きがとれなくなるから。
それでは支える人間失格だ。
だからせめて心を無にして隣にいても邪魔にならないようにしたい。
俺の心の中にある焦りや不安が当事者の心の負担になっている気がしてきたんだ。

幸せも同じ。
傍からみれば辛そうでも本人は幸せだって思える人もいる。
もちろん逆もある。
結局幸せだって本人が思えるかどうかなんだよね。

俺自身は客観的にみればめぐまれているほうだと思う。
でも俺は心の中の不安や悲しみを持て余している。

俺の場合今までがめぐまれすぎていたんだな。
だからこれぐらいのことでまいってしまう。
自分でもあきれてしまうよ。

今回のことでまわりの人達のあたたかさや優しさが身にしみた。
俺っていい人に囲まれている。
俺は馬鹿だから今までよくわかっていなかった部分もあった。
今回乗り切れたら（ああ、本当にそういうことになったらいいのになぁ）今度は俺が役に立つ番だよな。
最近周りの人にお礼ばっかり言っている。
だって感謝の言葉以外に言葉がないからね。

状況は少し（だいぶかな？）よくなっている。
でもよくはなっているけど・・・なんだよね。

ある人が俺に言ってくれた。
「いいことがあれば悪いこともある。棺おけに入ってチーンってお鈴がなるまでその人の人生がどうだったかなんてわからないよ。明けない夜はないのだから今回も必ず明けるよ。」って。
そうだよね、明けない夜はない。
希望をもって生き抜かないとね。