Emiの日記
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映画「インビクタス 負けざる者たち」→→→2010年03月17日(水)
映画「インビクタス 負けざる者たち」(INVICTUS)

27年の獄中生活ののち釈放され、南アフリカの大統領となったネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)。マンデラは、白人を追放せず、人種の共存する「虹の国」をめざす。
彼の想いは、当時弱小だった南アフリカのラグビー代表チームを1995年自国開催のワールドカップで初出場初優勝へと導く。
ラグビーというスポーツを通して、マンデラとチームキャプテンのフランソワ・ピナール(マット・デイモン)の友情、国が人種を越えて一つになる瞬間を描く、実話の映画化。イーストウッド監督作品。



見終わったあと心が温かくなる映画。
映像、音楽、物語、そして俳優、すべてが素晴らしいです。


わたしはマンデラさんがどれほど素晴らしい人物なのかを知らなかったのですが、この映画をみると、いかに寛大で美しい心を持ち、すさまじい忍耐力と素晴らしい指導力を持った方だったのかがわかります。

主演のモーガン・フリーマンはその偉大な人物をみごとに演じきっています。彼が俳優で演じているのだというのを忘れさせるほど。
映画を見終わってから動画サイトでマンデラさん本人のスピーチなどをチェックしたら、フリーマンがどれほどマンデラそっくりだったかを知り驚きました。話し方はもちろん、仕草、歩き方など、ほんとうに良く似ています。
マンデラ本人がフリーマンに演じて欲しいと言っており、フリーマンもまたマンデラを演じることを望み続けてきたそうですね。


ラグビーチームのキャプテン・ピナール役のマット・デイモンは……繊細な心の揺れを表現したり、激しい試合の興奮を魅せたり、と演技力は言うまでもなく素晴らしいです。
筋肉フェチとしては、やっぱそのガタイのすごさにびっくりしたわけで。
ラガーマンをやるにあたり、ボクシングや走り込みなどかなりのトレーニングをして体をつくったそうです。けっこうな歳になってきちゃってるのでラガーマンをやるのはどうなの、とか思ってたんですが、上半身裸シーンもムキムキ。短パンから伸びた足も超筋肉質。


パンフ買いましたが、キャストの紹介はモーガン・フリーマンとマット・デイモンだけ。
ボディガードたちがいい味出してたので、ちょこっとくらい紹介してくれても良かったのに、と思います。
黒人ボディーガードたちと白人ボディーガードたちが次第に仲良くなっていく様子もなかなか良かったんで。その親密化していく様子に、さらりとラグビーのルール解説もからめちゃったりしてるところが、演出としてニクいよね。


物語展開が実にスムーズなだけでなく、迫力のラグビーシーン。
試合シーンのスタジアム全体の一体感を、その場の観客の一人のように感じるには、やっぱ映画館でみるのがいいかもね。ホームシアターとかあるなら、家でも臨場感たっぷりでしょうけれど……うちはないんでね(苦笑)



弱小チームがワールドカップ優勝というあり得ないような話ですが、実話。これが実話じゃなかったら、ご都合主義のめでたい話だと冷めてしまうくらいの、奇跡。

ラストで流れる実際のラガーマンたちの写真が格好良いっす。いい写真ばっかり。んで、本人写真のしめはマンデラさんの笑顔。なんてステキな笑顔なんだ。


あの狭い獄中に30年近くも閉じこめられて、やっと釈放された人が、人を憎まず、赦す……常人には感服するしかできない境地です。

2008年03月17日(月) 引っ越し
2005年03月17日(木) そういえば
2004年03月17日(水) 現実的な話


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