Emiの日記 | old day days list new day |
読了本「エバーグリーン」豊島ミホ・著→→→2009年04月26日(日) 読了本「エバーグリーン」豊島ミホ・著 中学生だったシンとアヤは、淡い恋心のようなものを抱いていたが、はっきりした恋愛にまでは発展せずに卒業する。卒業式の日、二人は十年後にお互いの夢を叶えて再会しようと約束する――。 中学生時代のさわやかな描写には懐かしさを覚える、とか言いたいところだけど、わたしは楽しい中学生活は送っておりませんので、こういうふうだったら楽しかったろうに、と思うだけです。 ちなみにアヤはオタクグループに所属してましたが、わたしも似たようなもんでした。怪しげな微笑みをたたえ、怪しげな話をしてはくすりと笑うようなコと仲良くしてましたから。 十年後の大人になってからの物語は、夢をかなえられなかったシンとかなえたアヤとの、それぞれの想いが描かれています。まったく違うようでいて、どこかでクロスしてるんだよね。そのへん、憎い。 シンくんのほうの、夢はいつのまにか力を失って、「かなえたい」から「できたらいいな」になり、そしていつの間にか単なる思い出と化すという展開が、いまだ夢を追いかけようとしている私にとっては痛いな。 トロントでやすおさんに言われた、「ごく普通の生活じゃだめなの?」という質問を思い出しました。何かをやりとげなきゃだめなのかっていう。 なんだろうね。 そんなつもりじゃないんだけど。 ただ、小学校六年生で「漫画家になりたい」っていう想いを、そこに向かっていく努力もなにもしないであっさりあきらめたことに対する意地みたいのかな。 漫画家がだめなら小説家はどうだろうというぬるい気持ちと、ちょうど面白くなくて仕方がなかった現実からの逃げ場と、二つの意味を持ってはじめた執筆を、そう簡単に漫画家のときみたいにあきらめられないというかね。 いまはネットが普及してるから、ネットで人気の作家をまざしてみたいなあとも思ったりするけど、それに関してはBLオンリーでね(笑) ああ、本の感想から逸脱しちゃった。 ドラマ「ぼくの妹」 第二回も暗かった。 この路線でいくんだろうか。 オダジョーのわざとヘンにしてる走り方がチャーミング。 2008年04月26日(土) TTC |
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