Emiの日記 | old day days list new day |
映画「7つの贈り物(原題:7 POUNDS)」→→→2009年02月27日(金) 映画「7つの贈り物(原題:7 POUNDS)」 ウィル・スミス主演。 911に救急車を頼む電話をする男。 「自殺者がいるんです」 泣きながら言う。 「それは僕です」 その不可解な冒頭から物語は始まる。 以下、ネタバレ。 まず、この邦題まずいよね。 贈り物とかいっちゃったら、何が贈り物なんだって視点でみちゃうじゃん。 日本人にとってはポンドっていう重さの単位へのなじみが薄っていう問題があるんだけど、それを押してもタイトルはそのままにしてほしかった。もしくは、贈り物を示唆しないタイトル。 ベン・トーマス(ウィル)は、自分が運転する車で不注意から交通事故を起こし、妻を失い、七人もの他人を犠牲にしてしまう。 その償いとして、彼は七人の命を救おうと決めた。 自分の家、肺、肝臓、骨髄、腎臓、角膜、そして心臓。 それらを自分が選んだ善良な人々に差し出し、自分は命を絶つ。 彼の生き方、いや、死に方と言うべきか、それに対する良し悪しは劇中では語られていない。 ただ彼はそうして死んでいったということだけが描かれている。 あとは観客の想像に任せる、そんな描き方だ。 おそらくベン(本当はティムだけど。ベンは弟の名なんで)は、弟に肺を提供したことをきっかけに、自分が人様の役にたてる方法をそこに見いだしたのだろう。事故を引き起こし死ぬことしか考えていなかった彼に、差し込んだ一筋の光――それは、せめて七人のためになってから死ぬということ。 心臓を提供するべく選んだ女性エミリー(ロザリオ・ドーソン)に恋をしてしまうことは計算外だっただろう。 自殺直前に病院を訪れ、医者にエミリーの病状と生存できる可能性を問うた場面から、彼が計画通りに死ぬことを躊躇する気持ちがあったのではないかと推測できる。 しかし、答えは3〜5%という低いもの。 ベンは計画通り、自殺を決行。愛する女性に心臓をあげるために死んでしまう。 心臓移植がすすんでいない日本では、臓器をひとに差し出して死んでいく彼の姿は理解しがたい人が多いだろう。 映画のレビューをみると賛否両論。 わたしも彼がしたことが正しいかどうかは判断できない。 判断しなくてもいいんじゃないかとも思う。 7つの贈り物をして死んでいった男の話、というだけでいいんじゃないかと思う。 そこから考えることは、映画への評価とは切り離して考えたほうがいい。 ウィル・スミスは抑鬱された表情もうまい。 ロザリオ・ドーソンも、死を眼前に精一杯生きる女性を好演。 バリー・ペッパー(ティムの親友役)も、さりげなくイイ味出してます。 2007年02月27日(火) どーするんだか知りませんが |
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