Emiの日記
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いとこ→→→2007年11月14日(水)
mixiに書いた「流しうどん」をこっちにも残しておきます。
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今夜いとこがやってきますが、それまでは祖父と二人きり。
つまり私がごはんを作らなければならないのだが、親しい方々には既知の事実なのであるが、私は料理がまったくといっていいほど出来ないのである。
よって今日の昼ごはんは、うどん。
つゆも「うどんスープ」なる便利なものがあり、この際はっきり言ってしまえば、お湯があれば誰でもできるインスタントであるよ!
あとは、刻みねぎを買ってあるし、釜ぼことおあげを乗せておしまい。
これなら出来る。
任せとけ。


さて、正午になった。
祖父は時間でおなかがすく人間なので、朝食の時間が遅かったにもかかわらず、「お昼ごはんだ」と言い出した。
正直、私はおなかがちっともすいていなかったのだが、ここは仕方がない。
しぶしぶ台所へ向かったのである。


どんな料理馬鹿でもできる工程なので、気負わずにうどんをゆでた。
同時につゆも用意した。
ねぎはもう刻まれているし、かまぼこは切ったし、おあげはそのままだ。

さあ、うどんがゆであがった。
いったんざるにあげないといけないな。
左手にざるを、右手にうどんをゆでていたなべを。
そしてなべをざるの上で傾けて……。

ものすごい湯気だった。
ああ、よく見えねえな。
そんなことを思いつつ、うどんをざるにうつしたわけだ。

次の瞬間、私は目を疑った。

「う、うどんがねええっ!!」

気がつくと、うどんはすべて流しに投身自殺していた。

「なぜだ!?」

答えは簡単。
湯気でよく見えなかったからあてずっぽうでなべを傾けたら、そりゃあざるから外れるよね。馬鹿でもわかるよねー?


そのとき、小学校のプールサイドでやった流しそうめんを思い出した。
いちど流れきってプールサイドに落ちたそうめんを拾い、「洗えばくえる」と言って再度上から流したT君のことを。

私は流しに落ちたうどん、さらには流しの真ん中のごみ受けに向かって移動しはじめているうどんを見つめた。

「洗えばくえる……くえるか!!ぼけーっ!!」



急遽、私は台所にあったそうめんをゆではじめた。
どんな料理馬鹿でもできるはずの、ほぼインスタントうどんすら出来なかったことに、悲しくもあり、呆れてもおり、とりあえずそうめんを無事に出来なかったらもう昼ごはんはないぞ、というみじめな気持ちだった。

と、そのとき、突然祖父が台所にやってきた。
「まずい!おじいちゃん(以下、おじい)にばれる!」
この未曾有の食料価格高騰の時代に、うどんを無駄に流してしまったことがばれる!!
「頼む、おじい。こちらに接近しないでくれ」
心の中で祈りつつ、私は片手を腰にあてた。
そう、余裕しゃくしゃくでめんをゆでている演出。
それにだまされたか、もともと近寄るつもりはなかったのか、祖父は台所を通過して居間へ。


そうめんは無事にできあがった。
よかった。
祖父は「おいしい」と言って食べていた。

だが、彼は知らない。

流しうどんの存在を。
流しのごみ受けの中でおしくらまんじゅうしている、うどんの存在を。


当然ながら、私は祖父に知られる前に、流しうどんを始末したのである。



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さて、夜になっていとこがやってきた。
一年半ぶりくらいかな。
たぶん、前に会ったのは、おばあちゃんのお葬式のとき。

あんまり見た目はかわってない。
あいかわらず細いし。

夜ご飯は三人で食べました。

おじいちゃんは、りょうくんが来てくれて嬉しそう。
りょうくんはお正月くらいまでいてくれる予定なんで、おじいちゃんも助かるよね。


しかしまあ、おじいちゃんの一番目の孫と二番目の孫がそろって無職たあ、悲しいね。

二人とも現状がゴールではないので、おじいちゃんが元気なうちに、もう少しマシになった姿を見せてあげられたらいいのだけれど。

いとこは今後どうするか、まだ迷っているというか、考えることを避けているというか、「何も考えてない」って言ってた。


仏壇のおばあちゃんの写真に拝む。

2004年11月14日(日) くそゲー「Zの鼓動」
2003年11月14日(金) 来週は


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