Emiの日記
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映画「パッチギ」→→→2007年05月19日(土)
映画「パッチギ」
昨日テレビ放送されていたのを録画しておいたので、みました。
ちょうど親の世代が青春時代だったころを描いてるね。

関西のほうが差別問題が深刻らしいので、京都が舞台ってのは、まさしくそれを描くんだろうなとは思ったものの、ここまで激しいとは。
実際、こんなんだったんだろうね。

井筒監督の演出はうまいです。
出演者も、みな熱演。

二時間、あっという間でした。
引き込む力がある。
考えさせる力がある(適度に描きこみすぎないところがあったりね)


ケンドー・コバヤシが高校生役で出てて、ビックリしました。
ケンコバの仲間で出てきた近藤(桐谷健太)が、ものすごい気になりました。パッチギ二作目も、近藤は同じ役者で出るようですね。

「わたしと結婚したら、朝鮮人になれる?」

重い言葉ですね。



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雑誌感想「小説ディアプラス(BL)2007春号」
*「さらってよ」渡海菜穂
寂しがり屋で高校時代から交際している男に都合のよい相手として10年もずるずるつきあってしまっている三木(26)。
妻と離婚し、一人娘とも離れて暮らす40過ぎの男、有元。
その恋の話。

すごい勢いです。片方がオッサンって時点で、それも枯れた感じを漂わせるオッサンってところが、わたしのツボです。
この号で一番好きな話。


*「恋のはなし」砂原糖子
表紙に「遊び人売れっ子脚本家×クールビューティホテルマン 嘘から始まるラブストーリー」とかいてありました。
その通りです。

ホテルマンのほうの仕事がバンケットスタッフなので、バイト時代が懐かしくなりました。
ストーリーのほうは、傲慢とも思えた若手脚本家のほうがホテルマンにどんどん本気になり、勝手にふられたと勘違いするあたり、楽しかったですvv


*「One Coin Love」新堂奈槻
フルマで500円で売られていたタロウを買った彬。
タロウに惹かれていく彬だが、タロウは自分が宿主だから献身的なのだと思い悩む……というようなあらすじがあり、「感動の最終回」とありました。
毎号買ってるわけではないので、今までどんな話だったかわからん。

が、しかし、フリマで500円で少年売ってて、それを買うって一体……その設定の時点でありえねーと思いました。しかも、彬の昔の恋人である黒川がかなり頻繁に出てきて、むしろタロウよりいっぱい出てて、なんだこれは黒川との物語なのか、とあきれました。


*「初心者マークの恋だから」いつき朔夜
新米教師の謙吉と、教師としても男としてもステキな達川との恋物語。

おもしろかったです。
「バスルームから出てきたら、謙吉が諭吉にかわってた」というセリフが(笑)
謙吉が達川を置き去りにして、お金置いて逃げ出しちゃったことに対する、達川の愚痴。
張った伏線をしっかり消化してるところがエライと思う。


*「アオルルユース」榊花月
怪我で走れなくなり陸上部のマネージャーをやっている男と、タイムが伸び悩んで部活をサボリがちになっていた男との話。高校生。男子校。

設定はともかく、文体がムリ。
BLは元々、ほかのジャンルに比べて体言止めの文章を多用する傾向があると思うのだけれど、それにしても多すぎる。
会話が多すぎるのをごまかしたいのか、カッコなしで会話を書いたりしている部分も、かえって読みづらい。
最後はハッピーエンドでキスしてるけど、なんかどうでもいいような……。
この作家さんのほかの作品読んだわけではないので、なんとも言えないけど、もし全部この文体なのだとしたら、わたしには不向きです。


*「クローズまで待って」奥杜レイ
レストランのオーナーと、花屋の若き社長の物語。

小説賞トップ作品。やっぱトップとる人はうまいよね。
ちらっとしか出てこない脇役までもがいききとして描かれてて、すごいなあと思いました。
脇役に傾きすぎず、ちゃんとメインの二人を描いてるしね。


はー。わたし、BL読んででも、やっぱり文体とか物語の運びとか伏線の張り方とか気にしちゃうわ。何でも研究、みたいな。

そういや、先日この雑誌に応募しようとか言って書き出した「(仮)ここは恋愛〜」がすでに37枚になり、まだ冒頭で、どうあがいても100枚に収まりそうになく、応募できねーじゃん、とグダグダになってます。
とりあえず、さっさと書き上げて、「海に浮かぶ〜」の再再構成やらんと。





2005年05月19日(木) 取引先と懇親会


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