Emiの日記
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彼女のいない日→→→2004年11月05日(金)
朝、いつものように出社した。
更衣室のロッカーにはまだまつげさんの名前があって、でももう彼女がここに来ることはないんだよなあ、と風邪引いて熱のある頭でぼんやり思った。

着替えて、いつものように「おはようございます」って挨拶して自分の席に座り、何気なく後ろを見ると、まつげさんの所属していた第三営業所が何やら騒がしい。
「つらかったんだってさ」「なんでえ?やだよお、どうして!?」
そんな声が聞こえた。
第三の誰も、まつげさんが今日から来ないなんて思ってなかったにちがいない。

悪いのは、まつげさんの派遣会社の担当Sだ。
まず、まつげさんの希望していた「電話がさほど多くない」「一般事務」「残業少ない」のすべてに反した仕事を紹介した時点で、大間違い。
電話はひどいときは受話器置いた瞬間に次の電話が入るし、営業事務だし、残業も多い。
それまで販売職ばかりだったまつげさんにとって、いきなりの激しい電話対応が精神的なストレスになるって、予想できなかったのだろうか。そのくらい予想できなかったとしたら、人材を扱う職業やってる人間として、駄目じゃねえ?
次に、ストレスで一睡もできず、体調を崩したまつげんへの対応。
はじめ、親身になって相談に乗ってやる風をみせたのに、次に相談しに行ったときには、「もう大丈夫かと思ってました」と言いだし、あげくのはてに自ら病院に行ってみたらとすすめたことさえ、「そんなこと言ってません」と否定する。
まつげさんが泣いて相談したの、嘘泣きだと思ってたのか?
まつげさんは一貫して、この仕事にはむいていないので、長く居て担当の仕事を持ってしまう前に辞めたい(会社により迷惑がかかってしまうから)と言っていたはずなのに。

まつげさんは、いきなり辞めるとかばっくれるとかはしたくなくて、何度も何度も担当Sに話したのに、担当Sのほうがいい加減だったので、結局担当Sとケンカのすえ、辞めることになってしまった。
きっと担当Sは自分の立場のことしか考えてないんだろうけど、それじゃあ、人材派遣の担当として不適格。

会社の方は事情がよくわかっていないみたいで、とりあえず、私に「大丈夫?きつくない?」と話しかけてきてくれた。
私はいまのところ大丈夫だし(風邪引いて体調が最悪なのはさておき)、まつげさんが辞めたからって一緒に辞めようって流れにはならない。
辞めるときは、自分の意志で辞めるからね。
前につとめてたM社を辞めたのだって、最終的な決定は自分の意志でだったもん。

会社はどうしたら派遣のひとが心地よく働いてもらえるか思案しているみたいだけど、会社がいくら考えてくれたって、派遣会社のほうが希望にそわない人材を無理矢理紹介してるんじゃあ、いつまでたっても同じことのくりかえし。
残業時間を短めに伝えたり(まつげさんは短めに言われていた。私は残業いっぱいと伝えられていた)、前任者がいるかいないかを伝えなかったり(まつげさんには前任がすでにいなくて、私には前任者が一ヶ月一緒にいてくれている)、担当さんは些末なことだと思ってるかもしれないけど、働くほうとしてみたら、一つ一つが重要なことなんだよ。
まつげさんと私は派遣会社が違うので、担当Sさんと話したことはないが、まつげさんと同じ派遣会社の他の人たちも「Sはひどいヤツだ」と言っていたので、まつげさんひとりがSさんにキレているわけではない。

担当Sのせいで、雇用側の会社も被雇用側のまつげさんも両方が痛手を負った事実を、担当Sは真剣に受け止めるどころか、わかってもいないことだろう。


2003年11月05日(水) 和服


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