まみいの日記
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2003年01月07日(火) 父のSOS

日ごろ良く歩き 老いは足からやってくると 鍛錬を欠かさずにいて 私もうちの父母は年齢の割に丈夫だなと思っていたが やはりそれ相応のダメージがでてくるころらしい。

母がこの年明けから 私もひいた風邪を引き込んで 3日ばかり寝付いた。
と思っていたら きょう仕事から帰ったばかりの私にTELでSOSが入った。
それはあの丈夫であったと思っていた父からで 私も健康に関しては 日ごろ弱気な事を言っている母のほうが心配であり 父から電話をもらうなど予期していなかった。

どうも足が腫れて散歩も思うように出来ないらしい。
歩いていると腰まで痛み出して だんだん自分に自信がなくなってきたようだ。
おりしも 旅行に誘ってくださる方がいて お断りをするのも忍びなく・・・という内容であった。

取り急ぎ 近くの整形外科に予約をいれて 父を迎えに行く。
私にはいつも強気の発言をしていた父であったが それは私に心配をかけまいとしてであって 私には言わないでいた故障があちこちにあったらしい。
今回待合室で それとなく聞き出すと 観念したのか 心臓が弱くニトロを貰っている事など洗いざらいしゃべってくれた。

今通っている内科医とはあまりコミュニケーションが良くないらしく 聞いても返事が返ってこないとか 不満があるらしい。
「私の行きつけの先生が親身になって相談に乗ってくれるから一回みてもらったら?」と 両親には言っていたのだが ここに越してきてから5年ほどずっと診てもらっているという意識がそうする事をためらわせていたようだ。

名前を呼ばれて診察室に入ると 医師は付き添いの私に向かって説明を求め 父が症状を訴えても 診断結果も私に顔を向けてする。
きっと父は いえ 多くの老人達はそんなことからあきらめとか 他人に依存する事を認めてしまうんだなあと 感じた。

とりあえず 足の腫れは内科からくるもので そちらでよく診てもらうように 腰の痛みはレントゲンをとった結果 老化からくるものでコルセットをするようにとのことだった。
老化からくる腰の痛みといわれて 父はさぞやガッカリしているだろうと思ったが 意外に「原因がはっきりして安心した 何かの病気といわれたらどうしようと思った」という。

では ついでといってはなんだけど 内科も私の行ってる先生にみてもらったら〜と病院のはしごをする。
父は もう素直に私のいう事を聞いて まな板の上の鯉だ。

診察時間も終わりの頃に飛び込んだので さすがにすいていて 父はこれまでの思いのたけを一気に吐き出した。
体のあまり丈夫でない母には 自分の弱さをさらけ出せず 嫁いだ娘には心配を掛けたくなく 父は自分ひとりで 悩んでいたらしい。

先生は話を聞くと 今できる事をてきぱきと指図して 採血検尿の結果と持っていった服用している薬の羅列を熱心に見ていた。
やがて父に向かって 詳しい検査をしたいのでよろしいかと伺いをたてると 父はためらうことなく 「今後もお願いしたいので よろしく」と 肩の荷を下ろした様子で答えた。
そばで見ていた私も ほっとしてためいきがでた。
近々 母共々伺うという事で 先生と段取りをつけていた。

「ところで・・」と先生。
「最近 ここにはさぼりぎみだけど 調子はいいの?」
おお そうだった。
これから父母がお世話になると 私もさぼってばかりはいられない。
「今度父母がうかがうときに一緒に診てもらいますから・・・」と ごにょごにょ口篭もり 笑顔の先生にさよならして 父と二人 さっぱりとした気分で帰ってきた。


まみい