ふと思い立ち 梨を手に取るずっしりと重い果実に 実りの確実さを感じそのにぶいこがねの 表面に 刃をあてればたちまちに ほとばしる果汁を皮をむくそばから 手にあふれる甘い芳香ひとくち くちに放り込むといっぱいにひろがる 天然の甘味むせ返る林の中で セミの声に追い立てられながら もいだあの日熱い太陽の光をうけ 根ざした大地から栄養を受け実った この手のひらの中のぬくもり今しっかりと貰い受けた秋の恵み