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身支度を整えた弟くんが、 立ったままの私を後ろから 抱きしめてくれた。 私は、温かく力強い腕に癒され 別れ際までも甘い気持ちに なれた。 あのね、 私、まだ今年になってから キスもセックスもして いないんです。 彼としたくてとっておいたの。 でも今年最初のキス、弟くんに してもらえてよかった。 もらってくれてありがとう。 今思えば、なんとも支離滅裂で 重苦しい告白だったけれど、 弟くんは、そうだったの?程度の 反応をしてくれたので助かった。 なにかにこだわりすぎて、 守りすぎて、苦しくなっていた 私を、ほんの少し緩めてくれた ことにお礼が言いたかったのだ。 弟くんをドアの前まで見送って、 バイバイまたね、と手を振った。 次の瞬間、廊下に立っていた 弟くんがパッと部屋に戻り、 私達はキスをした。 今度はちゃんと重なりきった キス。今日を締めくくる、 ダメ押しのキス。 それを私は目を閉じて受けた。 キスをされる、という予感が して、目を閉じることができた。 最後になって、私は私を解放 できた気がして、嬉しかった。 |