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いつもの部屋はとても 落ち着く。今日は人混みも なく時間も余裕があったので お湯を沸かしコーヒーをいれ、 彼が来るのを待っていた。 もうすぐ着く、の連絡が 来てから大分たった頃 ようやく彼がやって来た。 ぎゅうっとハグをして それから長めにお話をして。 まるでカフェで話してる かのようなプラトニックな 時間が過ぎていく。 大きいソファに並んで座り 紅茶を飲みながら沢山の 話をした。 警察の話、酔っ払いの話、 女性の性についての話。 ご時世柄の話題では 消毒で手が荒れるねなんて 言いながらハグ以来の接触。 右手を握られ、指先から 手の甲までを何度も撫でられ 思わずうつむいてしまう。 こうなりたかったくせに いざその時になると弱気に なってしまい、照れてる ふりをしながら心の中では かなり焦っていた。 弱気になる理由は分かってる。 彼に断られるのが怖いだけ。 私だけがやる気満々だったら どうしよう、からかわれてる だけだったら?と考えると ひとり熱くなる私がみっとも なく思えてしまい、行動に ブレーキがかかる。 男性が女性に断られるのは 笑い話にできるけれど、 逆の場合は一切笑えない。 男だからこう、女だからこう という考え方は昔より薄れて きているとは思うけれど、 やっぱりそれは受け入れ難い 状況だ。 |