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私の左手を取った彼は、 小指から親指までを、順番に 丁寧に舐め上げる。 唇と舌と歯の触感。 それぞれを感じながら、彼の 口元をずっと見てた。 右手に移っても同じ行為。 変わらないスピードに、 じらされているような気が した。 ドキドキして、息が苦しい。 あ、これからするんだ、と 未来を確信する。 でも次にどこを舐められるの かは分からない。 舐めて欲しいところは 決まってたけど。 先に彼が出て、続いて私も バスタブから上がる。 タオルで身体を拭いて、薄い ガウンを着る。 お湯のせいか、指のせいか、 十分に温まった身体で ベッドに横になる。 |