行ってみた。やってみた。
おやつの最後は甘系で〆る派です→今日のおやつ

2005年01月20日(木) カミングアウト。

実は私。。



















目を整形してるんです。










たまに「整形したかのようなパッチリおめめだよね!」と言われます。
「うん。実際整形してるしね」と答えると気まずい空気が漂いますが、そんな雰囲気を楽しんじゃってます♪


悪い事をしてる訳じゃないのにどこか気まずいのは、何だかんだいってもまだ整形というものが浸透しきれていない部分もあるのでしょうね。
本来なら『よりキレイになりたい』と施術する訳ですが、私の場合は『元の目に戻す為』の手術だったので、もしかしたら整形とは言えないのかも。


もう、20年近くも前の話ですが。
交通事故に遭い、元々二重だったのが右目のみ一重になってしまったんです。






↑クリックすると文字が変わるエンピツ投票ボタンです


幸い轢かれ所?が良くて10日間程度の入院で済みましたが(^ー^;)


入院生活も、それなりに楽しかったなぁ★
たまたま同室に年が1つしか違わない女の子がいて、よくママゴトとかして遊んだっけ。
私は顔を怪我しただけで体はピンピンしてたし、そのコもドアに手を挟めて指の肉がもげたとかで(本人がそう言ってた。今にして思えば、どんな怪我だ?!)他はいたって健康体だったから、結構楽しんでいたように思う。


他の人を見ても、体育の授業で鼻の骨を折ったとかいう男子中学生だとか、見た目どこも悪くなさそうな赤ちゃんだとか、おそらく軽症だと思われる入院患者がほとんどだったので、ここが病院だという実感はあまりなかった。
が。


ある日、談話室でみっちゃんと喋っていると、全身を包帯でグルグル巻きにした男の人と、顔にこそ巻いていないものの両手両足を包帯で巻かれた女の人が入ってきた。
女の人はともかく、男の人はまるでミイラそのもので、おばけの類が全く平気だったはずの私も、さすがにギョッとした。
驚く私に気づいたのか、女の人がみっちゃんに言う。
「先日、自宅でガス爆発があったんです。私は大した事なかったのだけれど、この人(男の人。ちなみに2人は夫婦らしい)はこの通り重症でして」
奥さんは全治1ヵ月。ご主人は全治3ヵ月だそうだ。

「まぁ、それは大変でしたね」
みっちゃんは普通に会話していたが、私は恐くてマトモに2人を見れなかった。
男の人も2人の会話に参加したりして、見た目とは違い普通の人のようではあったのだが(当たり前だ)やはり幼心にミイラの実写版は、ちょっと刺激が強すぎた。
男の人も、そんな私に気遣って色々話しかけてくるのだが、一言二言応えるのがやっとだった。
あんまり恐がると、おじさんに失礼なのは重々承知だったが、どうしようもなかったのである。


それでも、何度か顔を合わせる内に、少しずつおじさん(この頃にはそう呼べるようにもなっていた)とも打ち解けていった。
が、やっぱり心のどこかでは、まだ恐怖心も捨てきれずにいたらしい。


ある日、また談話室で例の1コ下の女の子とお菓子(忘れもしない。ナビスコリッツだった)を食べながら喋っていた時の事。
今度はおじさんが1人で入ってきた。

おじさんは、私達のお菓子を見るなり「あー!いいなー。おじさんにもちょうだい」と言ってきた。
「はいどうぞ」と箱を差し出したいところだが、おじさんの腕は包帯でグルグル巻きなので、お菓子をあげるには直接手渡ししなければならない。
一瞬、躊躇してしまった。
ハッと我に返り、もう一度手渡ししようとするも、やっぱりできない。
おじさんに申し訳ない気持ちでいっぱいになったが、どうしても無理なのだ。
「ぴろみちゃん、おじさんにお菓子あげて!」
その様子を見た女の子が私の代わりにおじさんにお菓子を差し出し、おじさんも「ありがとう」と受け取った。そして、少しだけ喋って部屋を後にした。


あの頃は小さかったし、恐いのも仕方がないのだけれど、今でも思い出すたび申し訳ない気持ちになる。
おじさんも悲しかっただろうなーとか考えると、いたたまれない。
あのおじさんは、今頃どうしているのだろうか?




それから程なくして私は退院しました。
が、あくまで怪我が完治したに過ぎなく、右目は一重のまま。
その時はまだ小学生だったし、あんまり気にしていなかったのだけど、当時の写真を見ると明らかに左右の目の大きさが違っていておかしい。
元のかたちに戻すには手術しかないとの事だった。
1年後、施術し今に至る。


それにしても。
約1年間、かたびっこな目で生活していた訳だが、失礼な大人が思いの他多い事に驚いた。


あれ?という目で見られる。これも嫌だったが、まだ我慢する。
信じられないのは「その目、どうしたの?」と大勢の人がいる中で平然と聞いてくる大人がいる事だ。
見ず知らずの他人が、である。
どう見たって何か理由があっての事なのに、どうしてそれ以上聞きたがるのか?そんなに理由が知りたいの?と、思う。
そして理由を述べると、大抵の大人は「かわいそうに」と言う。
かわいそう?じゃあ、大勢の人がいる前で「私は事故に遭いました。それで目がかたびっこなんです」と答えなきゃならない事に関してはかわいそうじゃない訳?
自分的には気にならなかった事も、心無い他人のせいで気にせざるを得ない状況になってしまったのである。


今は事故の傷跡こそ、うっすら残っているとはいえ、目に関しては特に何も言われない。というか、見ても分からないだろう。
『他人の容姿に口を出さない』当たり前の事を、この頃に身を持って学んだ気がする。


でも、マチャハル氏には「タレホッペ★」とか言いたい放題な私。。
マチャハル氏はちょっと気にしてるみたいだけど、私はむしろそれがマチャハル氏のチャームポイントだと思ってるからつい言っちゃうんだけど(^▽^;)
やっぱり、良くないなと打ち込みながら反省。


   カコ  モクジ  ミライ


サイトー [メール]

My追加