明日香の日記

2013年06月20日(木) 雨水

全国的に水不足だったから、今日の雨は
ありがたい人もあったかもしれませんが。
降りすぎだよ(~~;)。

何故か昔からウチにある大きな火鉢。
…庭に置いてあるんですが、
その上向きに置かれた巨大火鉢の中に
雨水が溜まって溢れていた。
放っておくと…、
中に溜まった水にボーフラが湧き、
その後はご想像どおり蚊の猛攻撃にあう(~~;)。
だから捨てます!
火鉢の雨水は、花の水やりに使った後、
必死でひっくり返して捨てますが…。

実は…この火鉢に雨水が溜まっているのを見るたびに、
思い出すある知り合いのオジサンの話があります。

そんな特別な話じゃないけれど…。
戦前からサイパンに住んでいたというその方。
サイパンでは、まだ水道管など通っていなくて
雨水を溜め続けて、
その水を生活水として大事に使っていたそうです。
「エ!?雨水?」
たとえアメンボウが遊んでいようが、
たくさんのボーフラが湧こううが、
その、溜めた雨水を大切に使っていたという…。

戦争の終盤。
日本から多くの兵隊がやってきた。
家族兄弟13人一族が避難した防空壕で
一家の主から全員で死ぬ決断を迫られて、
お兄さんに日本刀で首を切られた経験をお持ちです。

アメリカ兵に助け出され一命を取り留めたオジサン。
その戦時中に、すでに無人ロボットを操って
上水・下水の工事をしてくれるアメリカ人を見て、
『これじゃぁ日本が勝てるわけがない…』
と、しみじみ感じたそうです。


「蛇口を閉めて洗顔しようよ」と言うと、
「だってすすぐ時に蛇口に石鹸がつくもん」と言う子供たち。
…そんなの流せば済むコトだろう。
しかもそれは、現代の、日本の理屈でしかない。

母が子供の頃、よく、何キロも離れた場所へ
お風呂の水を汲みに行った経験を話してくれる。
水の大切さを、
なかなか子供たちに伝えられないでいる私に、
「自分で使う水は自分で汲みに行くようにしたらどう?
 水を大事に使うようになるんじゃない?良かったね!
 近くに木曽川もあるし、木津用水もあるし」…って(苦笑)。
いやいやいや。
それ、私も無理だし(~~;)。

雨水の溜まった火鉢の水。
今は神経質なくらい“除菌 除菌!”って言うけれど、
サイパンで育ったオジサンが雨水で育っても、
今なお、とてもお元気な様子を見ると、
多少、菌のある生活の方が、
ヒトは元気に生きられるんじゃないだろうか?
…と思えてしまう。

三世代で暮らすおかげで
母からは多くのアドバイスをもらえて
ホントにありがたいです!
でも…、
木曽川へ水を汲みに行くコトだけは
免除してもらおっと(笑)。


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明日香