小学校の授業で彫刻刀を使うからと、 ずいぶん前ですが、紀斗が カタログを持って帰ってきた日がありました。
奈央の時には結局買わず、 私が使っていたモノを持たせましたが…、 紀斗用にも必要だとなると 買うしかないかぁ…と、 その700円〜5000円くらいの金額の幅に いったいどこが違うのか、 眉間にシワを寄せて見比べる。
だいたい、 運動会で差をつけないよう かけっこを無しにする学校もあるくせに。 こういうところでは差をつけるんだよな〜。
何故?学校でみんな同じモノを安く 購入してくれないんだろう? 習字道具もそうだった。 絵の具のセットもそうだった。 裁縫用具にしても同じコト。
裁縫に関して言わせてもらえば、 古いタオルを持ってこさせて、 学校でみんなで一緒に雑巾を縫えば良いのに。 …といつも思う。 とって付けたような縫い物キットの 線に合わせて縫う練習よりも、 生活に密着した内容のほうが、 実があってありがたい。 もっと言えば、 鉛筆はナイフで削らせるとか…(ムリか)。
700円ので良いよネ!…と言ったら、 キャラクターのついた絵柄の彫刻刀が 本当は欲しくて半べその紀斗。 残念だけど…そういうのに流される面が紀斗にはある。 奈央は、ホントはお下がりじゃなくて、 自分用の可愛い彫刻刀が欲しかったと、 紀斗のコトをかばうし…。
その彫刻刀で奈央は すごい作品をいくつも作っている。 要するに中身の方が大事だ!…と言う私。 親子で何となく重い空気になって 涙をこらえる紀斗の顔やらで 余計に学校に腹が立ったのを 今でも覚えている。
なんだか今の教育現場って、 表面的な形ばかり優先して、 子供のゴキゲンとってる感じで、 肝心なコトを伝えようとしてない気がする。
もっとハングリーに育てたい。
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