実験に適したサンプルがどれなのか、サッパリ分からないので、教えてもらうことにした。

「パンッ！としてるのがいいんだよね〜。」ということなので、
ややジャングル気味のインキュベーターの中に、二人して手を突っ込んで、
もそもそもそもそ…とサンプルをかき分けていると、手がふれあう瞬間があるわけですが。

見事に、なんの感慨もわかない…。

間近で、お互いの目を真っすぐに見ながら、話していても。

やっぱり、なんの感慨もわかない…。


大切な、大切な人なのに。
これでいいんだろうか？


…いいんだと思う。
私たちは、何よりも、チームなのだ。
思い出して、少しドキドキする…くらいでよいのです、きっと。


先生、とても疲れてるみたいだったね。
そんな匂いがした。