いま八月十五日だけどポメラに入力してあったのをサルベージ。 新橋演舞場まで行ってきました。 『名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)』 辰巳芸者の仕事先にまで情夫が金をせびりに来て「手持ちがないならお座敷の客か女将に借りてくれ」とか、何そのだめんずうぉーかー。 加えて芸者本人の浪費癖もあるので借金だらけ。アホですねー。 しかし、場当たり的に行動してても結局は何とかなっちゃうんだから、いくら周囲が説教したって反省するわけないよなー。 お世辞を真に受けた素人さんの人生狂わせておいて、反省もしないけど悪気もない。いるよこういう人! このあたりの人物造型が本当にうまいなーと思いました。 花道を川に見立てて船で去っていく演出や、終盤の本水を使った雨の演出もよかった。 それだけに雨の後の、わっしょいのかけ声がシリアスな雰囲気ぶち壊しで個人的には好きではないなあ。いくら祭りの話とはいえ。 『文屋(ぶんや)』 主役の貴族とそれに仕える女房達の踊り。 女房役は普段は男役やってるベテランばかり(つまり女顔でもなければ若くもない)なので、扮装してただ立ってるだけで何となくおかしい。 『金閣寺(きんかくじ)』 桜の木に縛られた姫が、足で花びらをかき寄せて鼠を描いたら鼠が動き出して縄を噛み切る、って有名な場面だけは前から知ってた。 この演目ずっと見たいと思ってたけど初めて見ました。 ヒロインの夫の出番短っ!好きな役者なんで期待してたんだけど想像以上に短っ! メインの吉右衛門は鬼平でもそうだけど、自信満々の笑ってるよーな表情が似合うな〜。見得を切るとき全部その顔なんじゃないかって気がする。他のお客さんも「どうしても鬼平に見えちゃう」って笑ってた。 歌舞伎座以外の劇場だと、大向こうからの掛け声(○○屋!ってアレ)が若干少ないと思うんだけど、今回は割と多かったような。1度だけ女性の声も聞いたし。 それどころか歌い手(正式な呼び名は知らないけど浄瑠璃の人?)へも声がかかってたのが珍しい。イヤホンガイドの解説によると有名な人らしいですな。 物語に必須の桜吹雪は、こんなに大量に落ちるの初めて見た!ってぐらいすごい量で、客席全体が「おぉー」ってどよめいてました。 紅白の白組大トリでもこんなに紙吹雪落ちねーよ。 さらにいうなら紙吹雪がただの四角には見えないんだけど、まさかわざわざ花弁の形にはしないよねー?回転しながら落ちてると花びらっぽい形に見えるのかね?と不思議に思いながら見てました。 足で鼠を描く所は、1階席なんで当たり前ですが足下が全く見えませんでした。どんな事やってたのか、2階や3階席でまた見てみたいな。 その後の立ち回りで役者達が花道を走ると、紙吹雪が舞い上がって花道横の席に降りかかってきてました。いいなーこっちにも飛んでこないかなあ。 幕切れは立ち回り終わってからの会話が長すぎて、最後の見得がなんだか今更な感じだったのが残念。 花道から3番目の席だったんで、帰り際に「ちょ〜っと花道の近くに寄って、紙吹雪拾ってこられないかな〜」とか考えていたら、どういう訳か花道横に座ってたお客さんが1枚拾って、私との間に居たオカンに「ほら見て」的なノリで見せてくれました。なんとしっかり桜の花びら型! アーモンド型の片端にくぼみまでついてるの。記念にちゃっかり貰ってきたけど、見ず知らずの人がなんでそんなもんくれたのか。お話好きなのかそれとも私がよほど挙動不審だったのか。 帰りにソニービルへ寄って、この時期恒例の水槽見てきました。 去年は上手く撮れなかったけど、今年は何とか撮れました。
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