チケット割引購入できたので行って来ました。家から歌舞伎座へは地下鉄を乗り継いで行きます。夜の部とはいえ4時半開演なので、まだ暑い中を母親と二人で地元駅へ。ホームの冷房吹き出し口近辺で涼むうちに電車到着。乗り込んだ車内は暖房が効いてました。 気温が高過ぎるために吹いてくる風が暖かく感じる…なんて生易しいものでは無く、どう考えても間違いなく暖房。ちなみに窓は開きません。 我々含め、乗った人はみな怪訝な顔をし、前の駅から乗っている人はぐったりとした様子。すると「…ザザザ…了解!…ブチッ」という放送が。 乗客へのアナウンスではなく、スイッチ切り忘れて業務連絡をマイクが拾っちゃったような、そんな感じ。やがて「車内の温度が大変高くなっておりまして申し訳ありません。徐々に冷房が…(以下動揺のあまり日本語が変)」のアナウンス。やっぱりねー。 その後もお詫びのアナウンスを繰り返してました。原因は言わなかったけど見当ついてるし、言わない事自体が語ってるから別にいいよ。 平日朝の通勤ラッシュ時じゃなくてまだ良かった。 で、肝心の歌舞伎。 まずは通し狂言『盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ』 開演後1、2分は遅れてくる人がいたりしてザワザワしてるので芝居に集中できません。まぁいつもの事なんですが、今回はいつまでもうるさい。後ろの席の夫婦が荷物をガサガサガサガサガサガサガサガサ…。 伝統芸能といっても元々は大衆の娯楽だし、江戸時代には皆で飲み食いしながら楽しんだものだそーなので「微動だにせず、しわぶき一つせずに見てろ!」なんて事を言いたくは無いんだけど、ちょっとこれは限度ってものが…セリフ聴こえねーよ。 堪りかねた母親がそちらを見つつ何事か毒づいたらピタッと止んだので、自分達のたててる音がそれほどうるさいとは思ってなかったんでしょーね。 あと、一度きりだけど前の座席で携帯が鳴ってました。正確にはマナーモードの振動音なんだけど、静かだから分かるんですよね。 「マナーモードだから電源切らなくてもいいや」と思ってたのかもしれないその人も、これで学習したんじゃないかと。 上記の出来事に加え、序盤は吉右衛門演じる馬鹿な男が(使途の決まっている)金百両を芸者に騙し取られる話。 馬っ鹿だなぁ自業自得じゃん!て感じでイライラしながら見てましたが、中盤から物語は陰惨な方向へ。 それもその筈、四谷怪談の作者・鶴屋南北による忠臣蔵サイドストーリーで、伊右衛門・お岩夫婦の住んでた家なんかも出てきます。 納涼って事でしょう、夏場は人がバンバン死ぬよーな怪談話が演目になる事が多いです。 でも今回のこれは「幽霊よりも生きてる人間の方が怖い」話だと思いました。騙した侍(5人の血を吸った刀を帯刀)に家に上がりこまれてガタガタ震える詐欺師夫婦が笑える。 忠臣蔵がらみの話なだけあって「忠義ゆえの悲劇」を描いてるんですが、賛美よりも皮肉の方が強いので、歌舞伎鑑賞時にありがちな「江戸時代の価値観にはついていけん…」という白けた気分にならずにすみました。 んな訳で面白かったです。笑うところも時々入ってくるし。 次は舞踊劇『良寛と子守』。 坪内逍遥作だって。へー。 ちなみに良寛は実在の僧侶で演じるのは富十郎。 そして長女(たぶん2歳未満)も初お目見え。でも退屈なのか舞台袖に戻っていっちゃったと思ったらまた出てきた(笑)結局10回以上出たり入ったりと落ち着かないのに、手拍子や踊りの場面になるとしっかり真似してる所に観客一同感心。視線クギ付けで主役を食ってたと思う。舞台あらし@ガラスの仮面か!(笑)でもきっとパパも満足でしょう。 最後に出てきた長男はもう少し大きいので、セリフも所作も完璧。 どちらも可愛かったし面白かったのでOK! 最後の舞踊『教草吉原雀(おしえぐさよしわらすずめ)』は華やかな遊郭が舞台で目に楽しかった。 雀の精の衣装が茶色一色じゃなくて、黄緑・黄色・茶色で羽根を描いているのがすごいセンス。成功してるけど。 昔の人ってすごいなあ。もし自分がデザイナーだったらそこまで思い切った発想できないと思うよ…。 途中で眠くなっちゃう事も無く、今回は全般的に当たりでした。 あと印象に残ったのは売店でのキティちゃんグッズ(歌舞伎バージョン)の充実ぶりかな。
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