〜鳥籠の中の戯言〜
鳥籠の中で空を見上げる…
鎖された世界でも…夢は見れる…
だから私は此処で戯言を呟きつつける…

2004年07月19日(月) 命日。

4年前の今日の明け方…実際には昨日の夜中と言って良い時間…。
病院からの電話を取ったのは私。
真夜中だったのに眠かった記憶が無い、祖父が亡くなったという知らせ。
それから父は病院へ向かい、私と母は祖父を家へ迎えるために片付けをした。
空が白んできた頃、祖父は病院からやっと自分の家へ帰ってきた。
前日、祖父は母に心細そうな呻きを漏らしたらしい。
誰にも見取られずに寂しかっただろうな…。

私が高校生の頃にくも膜下出血で倒れて、動けなくなって、自宅で介護もした。
それまでお世話になったのに返せなかったから、手伝えることは手伝って、少しは恩返しできたかな…全然足りなかった気もする…。
元気なうちに、もう少し素直になれていたら良かったなんて後悔して…今でもふと、後悔する。
雪の日に迎えに来てくれたり、雨の日に学校まで送って行ってくれたり、不器用に一生懸命可愛がってくれていたのに、私はそれを気付こうとしなくて…嫌がって、突っぱねて…今でもごめんなさいと言えるのなら言いたい。
心から素直にありがとうが言いたかった…なんて、4年もたった今更そんなことを言ったところで無駄なのだけれど…。
今頃は天国で大好きなお酒を飲みながら大好きな釣りの話をしているのかもしれないですね…孫の今更すぎる後悔を笑いながら…。
4年目の命日。
ふと思い出した祖父が亡くなった日の事…。
不思議なものですね、あまり関係の無い、あの日の明るくなり始めた空なんて思い出すんですから。

しんみりしちゃいましたね…他のことも書く気だったんですが、今日は止めておきましょう。


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沙神 [HOMEPAGE]