〜鳥籠の中の戯言〜
鳥籠の中で空を見上げる…
鎖された世界でも…夢は見れる…
だから私は此処で戯言を呟きつつける…

2004年05月23日(日) クローズアップ東北。

拉致被害者の家族のニュースばかりでお暇だったので、NHKを見ておりました。
宮城にある離島にある病院の事でした。
高齢者ばかりの島に、栃木の医療法人から常駐の医者を派遣して、院長も週に一度ほどそこへ訪れ、必要な場合は家まで往診もしてくれ、専門医を派遣して島の中で手術もしてくれているらしいのです。
これこそが本当の病院のあるべき姿なんじゃないかな。
今の医者は「具合が悪いなら病院に来い」「診てやってるんだ」といった人が増えているんじゃないかと思うのです。
だから、患者を思いやるということに欠け、ドクハラなんてものが平気で横行するんじゃないかと…。
患者とじっくり向かい合うことも無くなって、一分にも満たない回診。
医療は質より量ではいけないのに…。
そして、もう一つ思ったことは、何故栃木の医療法人が運営しているのか。
牡鹿町でもお金の援助は毎年しているらしいのですが、それだってそこに病院が出来たからであって、病院ができる以前は常駐の医者がいない為に島民が不安な生活を送っていたらしいのです。
離島に常駐の医師を置くのは大変なことかもしれないけれど、それは町や県が考えるべきなんじゃないかな〜と思います。
他の離島では今でも不安の中で生活している方がたくさんいるのでしょう…他の離島でも、医療面の充実が訪れると良いのですが…。

そうそう、拉致被害者の家族問題。
メディアや被害者の家族会は不満と批難の嵐のようですが、私的にはこんなものでしょう。
だって、ジェンキンス氏は脱走兵で日本に来た時の身の安全はまだ保障できてはいないわけですし、病弱な体でのフライトは少々心配でしょう。
そうなれば、父親をおいてまったく知らない(むしろ悪だと教え込まれている)日本という国に娘さん達が来れるはずも無いわけですもの。
そうなれば、5人のみでも両親とやっと一緒になれて良かったと思うべきだと思うのです。
他の拉致被害者の帰国については、「死んだ」と言われていたがその後も生きていたという情報があるから返せ、と言われて「はいそうですか、返します」と言う訳が無いじゃないですか。
別に小泉さんを味方する訳じゃありませんが、帰国できた被害者が帰国するまでだって、長い道のりがあったわけですから、そんなに簡単に返してもらえると考えるのはおかしいんじゃないかしら??
強硬姿勢で無理にそこを突っつけば、核などの他の問題まで上手くいかなくなってしまいかねませんしね…。
だから、私的には5人が両親の元へ来れただけでも良かったと思っております。
ただ、これから見知らぬ異国、日本で上手くやっていけるのか少し心配でもありますね…。


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沙神 [HOMEPAGE]