りえるの日記

2005年01月24日(月) バルザック

とげとげしい言葉を聞いた一日。
月曜から気分がのらない。

電車に乗って本を読む。
カフェで本を読む。
貪るように文字を追っていると、だんだん気持ちも
軽くなってくる。
昨日、ピアノを練習しすぎたせいで、
胸の上のあたりが筋肉痛。

今日の本は、引き続き
バルザック「知られざる傑作」

「知られざる傑作」では、芸術に対する審美観が語られる。

「形がまがりくねったりにげまわったりするのを、
 追求するだけの愛と忍耐がない。
 美はきびしくて、なびきにくいものだ。
 美をむりやり降参させるには、美がくつろぐときを待ち、
 つけねらい、おしつけ、そうしてしっかり抱きすくめなくては
 ならないのだ。」

芸術を魂で表現し、ためらうことなく、息を吹き込む。
これを語る老人の風貌は、悪魔的で存在自体が小説そのものの
ような人だ。
美への貪欲な追求と愛情をバルザックは見事に語っている。
バルザックの他の作品も読んでみよう。
バルザック独特のテンションに触れたくなった。





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