にゃも日記
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2004年08月22日(日) 回顧録1

確かに彼女の言動には苛々していた。
何がしたいのだろうと不思議だった。
とっちめてやろうと思った。
いっぺんいてこましたろと考えていた。

しかし、集団に参加する気はなかった。
元々苦手というのもあったが、あのスタイルが私には分からないのだ。
個人的に解決を望むならば、別の形でと私は考えていた。

世の中の仕組みを肌身で感じ、手段が消去法によって限られていった。
身内にどんな者がいようとも、それを使う気はなかった。
彼女の言動には苛々した。しかし同時に、
この人には何が足りないのだろうとも考えた。
しかし掴むことは出来なかった。以前は。

心置きなく話せるようになる前に、ある人から彼女の話を聞いた。
聞いたときにはショックだった。
衝撃のあまり、混乱した。誰もが通る道だと、教えてくれた「ある人」はいった。
この「ある人」は、可愛らしく、まっすぐで、とてもしっかりとしている。
そして、頭がよい。見据えている、強さがある。
これをきっかけにして、私はますます、彼女と話してみたいという気持ちが大きくなった。

ただし、同情ではない。
誰しも、何らかの闇を抱えて生きている。
選んだ道を生きている。
どの道を選ぼうと、他人には口出し出来ないのだ。
己の道も、然り。
だから、可哀想に、とは思わない。救ってやりたいとも思わない。
そもそも、私がそんな「素晴らしい人」ではない。100年早い。

ついに彼女と話す時がやってきた。


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