Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2006年03月22日(水)  It's a Gas! Gas! Gas!

yer-bluesさん(g)と18時に水道橋で待合せ。たった3分の遅刻。だって今日は、ローリング・ストーンズのライヴだから。チケットの馬鹿高さに「行かない」と宣言していたのだが。yer-bluesさんが誘ってくれたのだ。ありがと!!!

しかし今回yer-bluesさんと久しぶりに会って、非常に頼りがいがあるので見直した。私が何もしなくても、全ててきぱきと運んでくれる。
ついでに言うと、実はyer-bluesさんは「いい男」でもある。(これを言うと、ネット上でしか知らない人は大抵驚くw) おまけに会社ではかなりいい地位にいるらしい。更には音楽のマルチ・プレーヤーで、SIONやバービーボーイズその他色々なプロとバンドをやっていたこともあるとか。
以上の記述は全てストーンズのお礼、じゃなくて、本当なんだよな。
ただし酔っ払うと困ったひとになるのも本当だ。そして本人覚えてないしなあ・・・。

さて前座。リッチー・コッツェン。うわ、ベースがビリー・シーンじゃん。
ほぼ「どん引き」と言っていい会場。そりゃそうだろう。ストーンズ・マニアのおじ様方が、一番苦手とするタイプのギターだもの。それにしても何てアナクロな音楽だ。完全に'80年代で止まっている。私はといえば、逆に嬉しくてわくわくしてしまった。ストーンズを観に来て、こんなのも観られるなんて何てお得。まして噂のビリー・シーン。ところが音響がひど過ぎて、せっかくの超技巧派ベースが殆ど聞こえない。結構な熱演だったのに残念。

1時間近くも押してストーンズ登場。私はこれで3回目のストーンズ。結論から言うと。3回のうちで一番良かった! 何というか楽しかったのだ。(ミックもやたらと「楽しんでるかい?」と繰り返してたな。・・・しかしもうこれ以上日本語で喋るのはやめてくれミック。逆にMCが聞き取りづらい) 妙に渋いことを一切やろうとせず、とにかく全編すかっと走り抜けた感じ。
走ったといえばミック・ジャガー、今回本気で全力疾走していた。しかも走った直後に息ひとつ乱さずに歌っていた。あ、あんなこと20歳の若者にも無理だぞ普通。

それにしてもあらためて思う。ミック・ジャガーって人は本当に一瞬たりとも手を抜かない。その姿勢と同じように、ぴんと張り切ったままだ。
「ミック・ジャガーである人生ってどんなんだろう」と思うことがある。リアム・ギャラガーである人生も、アクセル・ローズである人生も、それほど大変だとは思わないし、普通に羨ましい。でも、ミック・ジャガーは、代わってあげると言われても絶対にお断りだし、そもそも無理だ。
とにかく真面目な努力家で、一生懸命自分の理想を具現化することにつとめ、成功しちゃったんだろう。凄いことだわ。

またあらためて思う。チャーリー・ワッツは上手いな。あんなでかい会場で、あんな音響で、あれだけの観客を前に、常に動じず迷わずぴたっとリズム・キープをする。チャーリーを見ていると、バンドってのはドラムさえしっかりしていれば何とかなるんだなあ、と思ってしまう。

そして二人のギター。ステディなドラムと全力投球なボーカルの両脇で、何てまあ楽しそうにだーらだらとw この二人は世界一幸せな商売をしているんじゃないか。
キース・リチャーズは相変わらずギターから手が離れている時が一番かっこいい。もうこうなったら無敵だ。ロン・ウッドは、今回一番きちんと観られたせいか、ギターの上手さを再確認した。しかしいまだに「ステージのたびに必ずどこか間違える。とてもリスキーなんだ」と平気で言い放つ鷹揚さが全身に満ち満ちていて可愛い。

"Sway"で感動。ミックが曲名を言った瞬間に悲鳴を上げた。この曲は、かつて一度もライヴでやったことがなく、今回のツアーで初めて取り上げたらしい。アメリカ・ツアーでの音源をHP(b)にいただいたのだが、正直それほどいい演奏だとは思えなかった。なので、「そうか、やらないのにはちゃんと理由があるんだな・・・」などと思っていたのだが。
今回の"Sway"は良かった。何度もやってこなれたのだろうか。かなり満足。
"Sway"は今では、勝手に自分の持ち曲だと思っている曲だ。また今年もこの曲を歌いたい。

ところで今回の席、いつもコネで前から数列めで観ているyer-bluesさんにしてみれば、「悪い席だから怒るなよ」とのことだったが。
アリーナDブロック。Bステージの脇である。今回このBステージと花道はただのレールになっていて、そこにAステージの一部が(ドラムセットごと)移動してきたのだ。(本当に金がかかっているのはよくわかるステージ・セットだった)
おかげで生まれて初めて、ストーンズを肉眼で表情まで見ることが出来た。初めて「見た」という感じがした。よく、小さいライヴハウスでストーンズを観られたら何万払ってもいいという声を聞くが、このBステージでの4曲に関しては、まさにライヴハウス状態であった。
花道を移動して近づいてくる段階から、もうぽかーんと口をあいて見入ってしまった。
・・・・・・・・・・・yer-bluesさん、本当に本当にありがとね。感謝するわ。

ちなみにあのひどかった音響は、結局ストーンズの時には格段に良くなっていた。・・・いくら何でもそこまで差をつけんでも。
セットリストはこちら。前回(2003年)の1曲目を直前にあてた私だが(頭の中に聞こえてきたのだ)、今回も同じように聞こえてきたのでyer-bluesさんに予告しておいたら外れた。後で聞いたら、それが24日の1曲目だったという。うーん、惜しい。

水道橋で飲む。最初はyer-bluesさんの見つけたお洒落な焼き鳥屋で、色んな梅酒を楽しみつつ、美味しいつくねや水菜を堪能。更にもう1件。どこへ行っても回り中ストーンズ帰りの人たちw

yer-bluesさんと別れて、2時に新宿ロックバーCへ。やはりストーンズ帰りの方が飲んでいた。気持ちよく朝まで飲む。
(3/30up)

It's a Gas! Gas! Gas! (楽しかった!)  *Jumpin' Jack Flash / Rolling Stones (1968) の歌詞。


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