Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2003年01月23日(木)  I'll be watching you

相変わらず一晩中起きている。朝10時半に外が暗いのに気づき、天気が悪いのかな?とカーテンを開けてみたら。
雪。わ! 雪が降ってる! すでに積もってて、更に降り続いてる。興奮して 「雪!」とメールを約20人に送信。雪は大好き。特に降ってる最中が好き。自分がうちから出なくていいなら最高。夕べドラッグストアでブレッドと牛乳とクッキー買ったから、3日は家から出なくても平気だ。どうぞばんばん積もって。
残念ながらしばらくして雨に変わる。

S子からメール。雪の降り始めに表に出ようとして、階段から落ちて足首を捻挫したって。か、か、かわいそうー。すぐ電話。医者に「これからもっと腫れる」宣言されたって。
うちのダンナの話など。S子に「あんたみたいに成熟した大人の女もいないよね。自分のやってることをちゃんとわかってるし」と言われる。・・・えー、逆じゃない? たいてい逆に言われるよ? 年下にまで「もっとちゃんと考えないと!」って 説教されるんですけど。
まあ大人の女はどうかとして、自分のやってることはわかってるつもりでいる。実は私、経済的・社会的には何も間違ったことしてないし。まずい行為はひたすら自分自身に向けてだけだもん。
え? マリー持ち込んだのは違法行為だろうって? まあそんな些細なことはいいじゃん! ちっちゃいちっちゃい!!

信田さよ子著「依存症」読了。読んでみてわかったがこの作者、アルコール依存症治療の専門家であり、この本も9割以上がアルコール依存症の話であった。もっと他の依存症の話が読みたかったな。私をうっとりさせる Addiction の中にはアル中は入ってないんだ。アル中は私には現実過ぎるよ。

ひとつだけ、はっとする箇所があった。作者の言葉ではなく、他の本(私的所有論 / 立岩真也)からの引用である。曰く、「制御可能であるとしても制御しないことにおいて、他者は享受される存在として存在するのではないか。(中略) 私ではない存在、私が制御しないものがあることにおいて、私達は生を享受しているのだと思う」
今にして思えば、私とダンナがうまくやっていく為の唯一の方法とは、私が、アル中になって仕事をしなくなり、まともな社会生活を送れなくなっていく彼を、黙って見ていることだったんだと思う。それこそ彼が肝硬変で死ぬまで、黙って見ていれば良かったんだと。
その時問題になるのは、私がどうするのかということだ。一緒に仲良く飲み続けて、自分も同じところへ行くのか。自分だけはきちんと社会人として、ダンナのぶんまでやっていくのか。
───要するに、何のことはない。私自身の問題だったんだ。
そしてこの認識に至れたのは、他でもなく、ダンナが失踪したからである。幸か不幸か今となっては、彼が戻って来ても、やり直すことは出来ない。

そういえば「リービング・ラスベガス」って映画あったな。アル中の男が酒で死んでいくのを、一緒に暮らす娼婦が黙って見ている話。見た当時は何だか不快な映画だと思ったけど、今ならあれが「究極の純愛映画」と言われる理由がわかる。

ちなみにこの「私的所有論」、すぐさまAmazon.co.jpで注文しようとしたら、何と6,000円!!
・・・貧乏の馬鹿ー!!

I'll be watching you (あなたをただ見ているわ)  *Every Breath You Take / Police (1983) の歌詞。



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