梶井檸檬の、のほほーん日記

2007年12月09日(日)
その時が訪れた

音楽サイトやmixiや個人のブログや、色んなところできっと駆け巡っている事実です。

Syurp16g、3月1日武道館のライヴをもって解散。

ライヴのMCでは、一旦活動を終わりにしますという言葉を五十嵐氏は選んでいたよ。オフィシャルには、ずばり解散って書いてあったけど。まぁ、一旦終了なんて、イコール解散だとは思っていたけれど。

実際に会場に私はいました。1Fのちょうど真ん中あたりの列かしら?
五十嵐氏の表情はなんとなく読み取れる距離でした。

MCらしいMCはほとんどなく、二回目のアンコール、最後の曲の前にこの事実は伝えられました。まずは武道館のことを伝えたのです。私は素直に喜びました。でも、きっと、このシロップが武道館を言う異常事態を頭の奥でわかってた気がします。だって、先なんか読みたくないもの。
ファンやスタッフやメンバーへの感謝の気持ちが伝えられ、一旦終了という言葉が響き渡ったのでした。私は、そこそこシロップのライヴを見てきましたが、こんなこと言ったことなかったです。しかも、ライヴが楽しいですととても穏やかな優しい顔をして言ったのですよ。それを見ていたら、よかったね。ありがとねって思ってしまいました。彼は、今まで抱えていた呪縛から解き放たれて、楽になれたんだろうなと思って。
最後の曲、「翌日」はあまり覚えていません。ただ呆然と、ステージを見ているだけでした。視界がだんだん歪んできて、音なんか聴こえなくなっていて、気がついたら終わってました。

正直今も混乱していて、だけどなんとなく冷静で、でも、胃は痛くて、どうにも眠れなくて、こういうとき、どうすればいいんでしょうね。泣いたりわめいたりできれば、楽なんでしょうけどね。時間がたつにつれ、現実味を帯びてきて、辛くなることはわかってるけど、今はまだ呆然と虚脱感しかないのです。いつか振り返ってちゃんと気持ちを書くことができるんだろうか?

いつだって、バンドの最後は受け入れざるを得ないです。それがファンの宿命なんですよね。
3月1日武道館。私はそこにいます。チケットが取れるかどうかわからないけれど、います。最後を見届けたいもの。スーパーカーのラストライヴに来た大学生を思い出します。チケットがなくても、漏れるかすかな音を聴きたいと願い、同じ空気だけでも吸いたいと願っていた彼女の気持ちを思い出します。最後のライヴの様子を真剣に聞いていた彼女を思い出します。願わくば、中に入ってライヴを見たいです。最後まで諦めません。とにかく、この日は武道館に私はいるのです。

3月1日以降のことなんて、その時が来たら嫌でも考えるのでしょう。だから、今は考えません。彼らの今後も考えない。Syrup16gの現在進行形だけ考えていたいです。

なんだか、マイナスのことしかいえないんだれど、唯一、うっすら希望の光が見えたのは、開演前とライヴ終了後に延々と流れていたU2の「Where The Streets Have No Name」です。これが五十嵐隆という人が見ている今なのかしら?穏やかな顔で見ている、パンドラの箱の底なのかしら?そうであって欲しいと願います。

どう気持ちを綴っていいのかわかりません。ここら辺で、書くのをやめておきます。
多分わかっていたのに、どこかで覚悟はしてたのに、その時が訪れると、結局狼狽することしかできないんだね。おかしいよね。


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