ユミコのメモ箱
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2005年04月18日(月) サラ、チェン、東儀、そしてパーカッション


14cm×8cm リトグラフ


昨日、パシフィコ横浜にてサラ・ブライトマンのコンサートを観る。
実はタナボタ式に急なお誘いがあっての思いがけないできごとで、サラについても歌についても予備知識が殆どない状況(前日にライブDVDで集中予習)で、にわかファンとして挑んだ(って、普通にコンサートに行っただけだけど)。

サラはかつてミュージカル『オペラ座の怪人』のヒロイン役でトップ・スターの地位を築いたという経歴があることを知り、つい先日映画『オペラ座の怪人』を観て感激したばかりの私にとってはなかなかタイムリーなこのコンサート、しかもあの東儀秀樹と、二胡のチェンミンが『アジアン・フレンズ』として出演するというから、かつてのコンサートでそのエンターテイナーぶりを見せつけていたサラが、どんな『アジアン』とのコラボレートをみせてくれるのかと、期待していた。

が、蓋をあけてみたら、私の期待していた『コラボ』はアンコールでの『スカボロ・フェアー』1曲のみ。本編ではサラが3曲、チェンミンが3曲、サラが2曲、東儀が3曲、サラが3曲、と、交互にステージを出たり入ったりする始末。ま、勝手に私が期待を膨らましたのが悪いんだけれど。斜後ろの座席にいた若い女の子ふたり連れ(明らかに東儀ファン)が公演後、「すごい豪華キャストだよねえ〜〜!」と感激していたが、確かに素直にそう思うべきであっただろう。サラファンにはちと物足りないステージであったと言えるが。せめてアンコールにもう1曲、サラのアカペラのプレゼントがあれば、言うことなしだった。

まあ今回のステージのコンセプトはさておいて(いろいろ事情もあるんだろうし)、ミュシャの絵の女性のような美しい姿のサラのクリスタルヴォイスは、CDで聴くよりもライブDVDの方が数倍良く、さらに生は鳥肌ものだった。久々の生にうっとり。ジョアン以来だ。『オペラ座の怪人』も生で聴けてよかった。

細かいことを言うと、チェンミンのタイムリーなMCにジーンとし、東儀の『サラとの出会い』昔話にヘエ〜と笑った。二胡や笙や篳篥も良かったが、私は声が好きだ。


声が好きだが、実はこう見えてオーケストラ音楽も好きだ。幼い頃、ワケも分からず母につれられよく聴きに行ったことを覚えている。聴くというよりも、観るのが好きだ。指揮者と個々の演奏家たちとの一体感。コンサート・マスターのリード感。ああ、いまこの楽器が歌ってる、あの楽器が鳴っている、というのを、耳と目で確かめるのが好きだ。でも何といっても、演奏する前の音合わせが好きだ。あのなんともいえない美しい響き。『これから始まる!』というワクワク感がたまらない。


高校の時文化祭で、友人が出演するというので、吹奏楽部の演奏を体育館で観た。その友人はちょっと変わった子で、美大志望なのに音楽を選択し、吹奏楽部に所属していたという勇気のある女だった(それに比べて私は、美術選択の美術部というつまらない女だった)。吹奏楽といえばフルートやクラリネットやトランペットなどが花形だなと、そのころの私はフツーに思っていたが、彼女はパーカッションを担当していた。当時の吹奏楽部では、それら花形管楽器にあふれてしまった人たちが、仕方なく打楽器にまわされる、というのが常だったらしいのだが、彼女は自ら打楽器を選んだのだと誇らしげに言っていた。私は演奏を観るまで、その意味が全くわからなかった。

演奏をしている彼女(たちパーカッション部隊)は、意外にもかっこよかった。いろいろな打楽器を、みごとなチームワークでこなしていた。忙しそうだった。ドラムセットにまたがる人もいた。まったく打楽器が登場しない曲では、彼女達5〜6人は横一列になって揃ってステップを踏んだりしていた。「やられた!」と思った。あれだけ後方のパーカッション部隊だけを見つめていたのは、多分私だけだっただろう。


それ以来、オケを観る時は、向かって左後方のパーカッションが楽しみだ。昨日の演奏ではガンザが気になって仕方なかった。え?ちょっと下手とちがう?・・・そんなワケない、天下のTフィルハーモニー交響楽団だもの。でもでも、私の方がイケるかも。。。。。

というわけで、サラ、チェン、東儀のほかに、オケのみの演奏も2曲あった。個人的にはこちらもなかなか楽しめたわけだ。


盛り沢山の音楽を楽しみつつ、頭の隅っこにある制作中の立体作品が時折ステージの片隅に姿を現していたのを、ああ、我が性、と嘆きつつ、みなとみらいの夜景に乾杯!の夢心地の一時であった。


佐藤由美子 |HomePage