| 2008年03月20日(木) |
振り返ればヤツが…キター |
織田裕二のドラマじゃなくって。
『ノーカントリー』を観た。 こ…こ…怖!
音楽が全くない映画は初めて。 よって一つ一つの音が怖い。クツの音、謎の武器「酸素ボンベみたいな」のスポン(?)という音。銃の音。それを構える音。怖。
そして何より怖いのが、ハビエル・バルデム演じるシガー。こりゃまた「海を飛ぶ夢」からえらく離れた役柄ですがな。 その髪型に「クスッ」と鼻で笑う隙なし。 全く感情を表さないので余計不気味。 なぜこんな人格(人格があるのかさえ疑問)になってしまったのかという背景は分からないんですがそれも怖さを助長させてますね。
序盤に手錠で保安官の首絞めて殺しちゃうシーンがあるんですが、その形相は夢に出てきそうで、わざわざこれを観るために海峡を越えて来た自分を呪ったかどうかは定かではない。(地元では上映ないのよ…)
コーエン作品って数える程しか観てませんが、どんなブラックな作品の中にもニヤリ…としてしまうシーンがあるんですが、今回はそれを見つけられませんでした。修行が足らんのか。
いやー。でも見ごたえはたっぷり。華がなくて乾いた映画ですが、(紅一点のケリー・マクドナルドは美しかった)映画史に残るインパクト悪役(髪型も含めてね)を堪能しました!
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