LOTUS BLOOM 通信(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日〜>
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2005年05月18日(水) どこでも「調査」

週1回の、クリニックでの診察日。

この1週間の仕事の忙しさの状況を訊かれたり、普段どおりのやり取り。その中で睡眠薬の話題が出た。先日、ちょうど担当してた睡眠薬の調査の結果が出たので、その精度を確かめるべく、先生にその場で「インタビュー」開始。

「先生、睡眠薬の『Z』って、どんな風に使われてるんですか?」
「まあ、比較的軽度の入眠障害の患者さんに使うことが多いですね。」
「あ、軽度の入眠障害向きなんですか?」
「まず『Z』を使ってみて、それでもとにかく眠れない、って患者さんには『A』を、アルコールとの飲み合わせだけには気をつけてくださいね、って言って出すし、もうちょっと重い様子だったら『B』、『B』を2錠にしてダメなら次は「C」って、いくつか段階があって、それ以降はいくつかのクスリの組み合わせですね。そんな風に使ってます。」

うんうん、ほぼ調査の結果通りの受け止められ方だ。なるほど、なるほど。

「そうなんですか。この前の調査で、先生がまさに言われるてるような結果がはっきり出てたんですよ。『A』は切れ味があって、『B』は催眠効果があるって。でも、『Z』って、あまりはっきりした印象がないみたいなんですよねぇ…」
「確かに、使ってはいますけど、これっていう強い印象はあまりないですね。」
「じゃあ、もう定番? 『とりあえず』のお薬って感じですか?」
「そうなっちゃってますね」

「Z」は製薬メーカーがあまりプロモーションに力を入れてないとのこと。「定番」になってるってことは先生が使い慣れているってことでそれなりの売上はあるので、強みといえば強みだけど、マーケティング的にはあまり好ましい状況とは言えない。

「じゃあ、『Z』の会社のMRさんって、よく訪問されますか?」
「『Z』って、どこのメーカーでしたっけ?」
「X社です…ってことは、ほとんど来てないし、先生の中ではそれだけ印象が薄いってことですね?」
「そうですねえ… 言われて見れば、X社のMR、来ませんね。これだけいつもたくさん『Z』使ってるのに。」

クライアントさんのために情報収集しようとして、先生のX社への印象、かえって悪くしちゃったかもしれない。X社さん、余計なことしてごめんなさい。

先生は「MRが来るから仕方なく」でもなく、「あの病院で使ってるからなんとなく」でもなく、分類としては「効能重視派」か「データ重視派」になるのかな? 一つ一つのお薬の特徴をキチンと把握して処方されてるから姿勢がわかって、患者としてはホッとしました。


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