LOTUS BLOOM 通信(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日〜>
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2004年11月17日(水) バラ色の再出発

先週の水曜日に面接を受けた会社で、15:30から社長面接。社長さんと1対1で向き合っての面談。私の履歴書や職務経歴書を見ながら、
「まさにリサーチ一筋の経歴ですね」というのが社長さんの第一声だった。

「今までの仕事の中で、たぁさんにとって大きな意味を持つ経験とはどんなものですか?」
「この会社で、どんなことをやってみたいと思っていますか?」
最初のウチは試されてるのかなあ、とちょっと緊張しつつ、頭に浮かんだことをそのまま率直に話しておいた。

後半になってくると、大分雰囲気も打ち解けてきて
「『書類の中に部下の指導や後輩の育成も視野に入れたキャリア形成がしたい』とありますが、これはまさにお願いしたいところです。」
「リサーチのスペシャリストとして、こういうところで力を発揮してもらいたいと思っているんです」
と、今後についての具体的な話が出てきたので、思い切って聞いてみた。

「ということは、こちらで採用していただけるという理解でよろしいのでしょうか?」
「ええ。基本的には私が会う、という時点で採用なんですよ。ただ、今度入る人はどんな人かなあ、と思って会わせてもらってるので。」とのこと。
肩の力が抜けて、ホーっとした。

「後の細かいところは総務と話し合ってください。せっかく入社してもらうからには、長く勤めてもらいたいと思っているので、無理のかからないような働き方をしてくださいね。ボクはいつでもオープンにしてますから、何かあったら、遠慮なく何でも言ってきてくださいね」とのこと。会社の規模は60人くらいで今の会社と同じくらいだけど、えらい違いだ。

面接の終わり際、以前X社にいらっしゃったというので「ではNさんをご存知ありませんか?」と訊いてみたら、
「彼は飲み友達ですよ。彼ならボクの裏の裏まで知ってますよ。でも、何で彼を知ってるの?」とのこと。世間は狭い。やっぱりこの会社に縁があったのかもしれない。

社長さんとの面談を終えると、総務の女性が入ってきた。
「これからのことなんですけど、たぁさんの主治医の先生からどのくらいのペースや負荷から始めるのがいいか、診断書を頂いて、それと現在の部署の負荷状況をあわせながら、来週もう一度、部門長を交えて打ち合わせさせてください」とのこと。

今の会社がやってくれなかった「社会復帰」のためのプログラムを、この会社がつくって実践してくれようとしている。何て懐が深いんだろう。年俸など細かい条件についての話し合いはまだだけど、今の私にはお金よりも何よりもこの環境がありがたい。本当に良い会社にめぐり合えたな、と思う。

帰り道、携帯から早速両親に報告。帰宅すると、母から件名に「よかったね」とあるメールが入っていた。
>おめでとう。
>よかったね。
>山が夕日でうすいピンク色しています。再出発を祝うかのように・・・・
>バラ色の人生が始まるといいですね。

光景が目に浮かんでジーンときた。冬の立山の夕暮れは、何度見ても見とれてしまうくらいにきれい。

これでIT業界を離れ、「医療情報提供サービス業」に足を踏み入れることになった。医薬品は未知の業界だけど、新しい世界に参入できるのはワクワクする。

今日はこれまで辛かったときに支えになってくれた人一人一人の顔を思い浮かべながら、自分で自分に、乾杯。


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