LOTUS BLOOM 通信(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日〜>
INDEXpastwill


2004年08月10日(火) わかりやすい例え

復職のことで具体的に動き出してから、どうも気持ちが不安定になってきている。最近数ヶ月はなかったのに、去年の11月の終わり、「もうダメ、もう限界」と糸が切れた瞬間のフラッシュバックが数日の間に何度か起こっている。1人で部屋にいるといろいろな思いが巡ってどうも落ち着かないので、余計にテニスやジムでの活動にのめりこんでいる。汗を流しているときは、このことを考えないですむから。

今日のクリニックでの先生との面談、人事マネージャーが同席したいと連絡があったことを伝えると、では話す時間が長めにとれるように、と、当初の予約時間を変更して調整してくださった。私は少し早めに行って予め先生に自分の不安と希望を伝えておいて、先生の口から人事マネージャーに説明をしてもらった。

「たぁさんは、今は病気の症状もう消えていますが、まだスタミナが足りてないんですね。ですから、まずは会社へ行くというところからはじめて、様子を見ながら段階的に勤務の時間も負荷も増していく、とするのがいいと思いますよ。」
「そうですか。何分、ウチの会社にとっては初めてのケースなもので、どう対処すればよいものかと……」
「大きな会社では制度として整っていたりするんですが、一つの例としては、立場としては休職扱いのままでリハビリ出勤をおこなって、フルに仕事ができるようになった時点で通常勤務に切り替える、という方法がありますよ。それだと、保険組合からの傷病手当を受け取りながらですから、会社として給与を支払う必要はなくて、その代わりたぁさんも大きな義務や責任など、負担を感じるような仕事はしなくて、補助的業務にとどめておくと、と。」
「ああ、なるほどなるほど……」
人事マネージャーの声のトーンが明るくなった。

きっと、私がリハビリ出勤をお願いした際に会社としてネックになっていたのは給料のことだったんだろうな。マトモに仕事できんヤツにカネは払えん。給料払う以上は、しっかり仕事しろ、と。

「例えば、スポーツ選手が骨折した場合、骨がくっついたからといってすぐに全力疾走できるわけじゃないじゃないですか。まずは歩行訓練から始めて、ジョギングして、それから段々スピードをあげていって元の状態に戻れるわけですから。ですから、たぁさんの場合も、まずは週に1・2回顔を出して、極端に言えばお茶を飲んで、それで帰ってくる、って、そこから始められるようであれば理想的だと思うんでけどね。」
「ああ、それはなかなか良い例えですねぇ。」
社長へ説明する材料をゲットできてよかった、っていう感じの頷き方だな。

「では、たぁさんは、これからもまだ通院の必要というのはあるんですか?」
「そうですね。例えば高血圧の方が、一時的な症状が治まってもそれを維持するためにクスリを飲み続けられるように、この場合も、再発を防ぐという意味で、通常勤務が可能になってからもしばらくは通院・服薬は必要といえるでしょうねぇ。」
「はあはあ、なるほどね。わかりました。」

さすが先生、ポイントを抑えた説得力のある説明を、時間をかけてしてくださった。私はほとんど何も言わないまま。人事マネージャーは十分納得してくれた様子で、診察室から出てきて、「いやあ、ホントにいい先生だね。」

会社に持ち帰って社長たちと対応を検討して連絡します、と言っていたけど、今日の話の内容がそのまま社長に伝われば、大きく覆る決定はないと思うんだけど。そう信じたい。話に出ていたようなリハビリ出勤が認めてもらえるなら、私もかなり気が楽になる。

先生、予約時間を変更してまでの対応とわかりやすいお話、本当にありがとうございました。


たぁ |MAILLOTUS BLOOM 通信 Annex(日常日記編)HomePage

My追加