ハッピーステップ
泥沼生活から、這い上がった軌跡(日記のはじめのほう)を書いた後
最近では、日常の感じた事をつらつらと、不定期に更新中ですm(_ _ )m

2003年10月28日(火) 第54章 消え去った想い(part1)

会って、話をしてみよう。 

私は、これまで、あきらちゃんへの想いをはっきりできないまま
津川さんの優しさに、甘え続けていた。

あきらちゃんと話をして、はっきりと、
自分の気持ちに区切りをつけたかった。

上を見上げるあきらちゃんを見た瞬間に、
私のはっきりした気持ちの答えが現れたのだ。



私は、あきらちゃんより、津川さんと一緒にいたいと
感じている自分にやっと気が付いた。。



慌てて、部屋に入る私。

津川さんが言った。「前の彼氏だったんだね?」
私は、黙ってうなずいて、津川さんに抱きついた。

「ちょっと、話をしてきたいの。。。
でも、絶対に大丈夫だから。。。大丈夫だからね。」
津川さんに抱きしめられながら
何度も何度も繰り返し言った。
彼は、黙ってうなずいて、私に熱く唇を重ねた。



「俺と、一緒には、外に出て行けないから、先に行っておいで。
ちょっとしてから、鍵をしめて、帰るよ。鍵は、
ポストに入れておくから。。。」



津川さんは、あきらちゃんに会うことを承諾してくれた。
私は、また、その大きな包容力に感謝した。

もし、逆の立場なら、私は、不安で不安で、しかたない思いをしただろう。
自分の好きな人が、前の恋人と会うなんて。。。。。

津川さんも、きっと、そんな思いがあったに違いない。
それでも、許してくれた。。。。

絶対に、この人を裏切るような事は、しないでおこう。。。。
固く心に決めて、あきらちゃんのいる下の通りに下りて行った。




あきらちゃんが、満面の笑みで私に話しかける。
「元気だったか?」
私は、表情を変えずに言った。
「うん。」

正直、また、あの人懐っこい笑顔に、心が引き込まれそうだった。
大げさな言い方をすれば、長い間、
二人で歴史を刻んだ情のようなものだった。

決して、前のように恋人として、接してはいけない。

私は、さっきまでの津川さんのぬくもりを抱きながら、
しっかりと前を見据えた。




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