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2006年10月14日(土)  イラクのこと

大学のシンポジウムに参加してきました。
イラク支援に尽力し、自らイラクで武装勢力に拘束された過去を持つ
高遠菜穂子さんの講演会。
 
冷静に語るその口調。
悲惨な動画を淡々見せていくその姿勢。
イラク支援のために奔走するその熱意。
 
 
最初はね、聞いていてとっても無機質な感じがしたんです。
本当に冷静だし、死体の映像をボコボコ見せる。
えーえーえーなんかコワイよ?
そんな感じ。
 
 
でもね、違いました。
2時間お話聞いて、最後の質疑応答の時。
彼女はこらえきれなくなった涙を、あらっぽく手でぬぐいながら、
すいません、すいませんと何度もあやまって答えていました。
 
『わたしは戦争体験者にもっと話してほしいと思っていました。
 でも、自分が戦争を実際に見た今わかるんです。言えないんです。』
 
表現は違うかもだけど、こんなこと言ってました。
涙を流しながら、必死に話してくれました。
 
 


『一番大事なものは自分の命』 


彼女ははっきり言いました。
普通の人が言ったら、なんだ?この人?って思ってしまうかもしれない言葉。
でも、彼女がいうその言葉は、
実際に戦争を見て、感じて、自分も死の危険にさらされて、
イラクという地から日本に戻ってきた、
生身の人間の言葉でした。
 
 
 
 
質疑応答の時に誰かが言いました。
 
 
「質問じゃないんですけど・・・
 あなたが無事に帰ってきてくれてよかった」
 
 
 
 
 
 
 
 
参加してよかったです。


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