はじまり 2004年04月23日(金)


彼とはバイト先で知り合った。
この春バイトに新しく入って要領の悪い私をぶつぶついいながらもいろいろ手伝ってくれたっけ。
始めて彼に会ったときに既に彼の彼女の存在は聞いていたし、
まさか恋愛感情なんて抱くとは思わなかったな。
私の中ではしぜんと恋人がいるという人には、最初から男性としての興味を持たないようにしてるみたい。
それが道徳的な心からなのか、ただに傷つきたくないだけなのか分からないけど。
彼との関係が決定的になる直前は、むしろ、バイトで一緒の別の人を気になっていたんだけどな。

何回かバイト仲間で彼のうちでご飯を作って食べたりして、どんどん仲良くなっていっても、
ただに不思議といろんなことを話せる気のおけない頼りになる先輩くらいにしか思ってなかったと思う。
自分では。
何回か一緒に夜を過ごしても、語り明かして楽しい時間を過ごして。
すごく安心してた。
なのにある日彼と一緒にバイトに入った日に、どういうわけか私は彼を飲みに誘ってしまった。
何で誘おうと思ったのか、今考えても思い出せない。
ただ楽しい時間をまた過ごしたいと思ったのかな。
でも、その夜とその次の日を一緒に過ごしているうちになんだか今までとは違う自分の気持ちに気付いてしまう。
人の気持ちに敏感な彼は、前から気付いていたって言うんだけどね。
どこまでほんとか知らないけど。(笑)
そして、一歩踏み出した関係に。


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彼は言った。





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