遠雷

bluelotus【MAIL

はるか遠く
2004年06月14日(月)

まさか日記をもう一度書こうと思うとは思いませんでした。

恋人が自殺しました。
私が見つけました。

「時間が解決する」
私も恐らく慰める為に他人に言うことでしょう。
でもこれほどつらい慰めはありませんでした。
冷静な部分ではよく分かっているのです、それしかないということは。
私はかねてから忘れっぽいということが悩みの一つでした。
即物的なことだけでなく、感情や気持ちも忘れやすいのです。
私は彼を忘れたくないのです。忘れるのが恐いのです。
現に今、あんなに泣いていた毎日が嘘のように生活できている自分がいます。
思い出を忘れる前に、そして、あの辛かった日々のきもち、今現在の感情の移り変わりをどこかに留めておきたい。

励ましてくれる友人も少しはいます。
けれど、もう取り乱していい時期を過ぎてしまいました。
悲劇のヒロインぶることはしたくないと思いつつ、それでも今までの自分からすればかなりおかしくなっていましたが、もう人前で取り乱すことができない程度に落ち着いてしまったのです。
仲のいい夫婦と話していると、将来があるということが、ただただ羨ましく妬ましくなります。
忙しいなか、気を紛らわそうとまめにくだらないメールをくれる友人にも、すべてさらけだして甘えることがもうできなくなりました。
でも、どこかに、誰かに聞いてほしい気がするのです。

感情の垂れ流し、ただの泣き言独り言になるかもしれません。
本来なら全くのプライベートな日記にすれば良いのかもしれません。
でも、ほんの少し誰かの存在が見え隠れするようなここで、あえて、書いてみようと思いました。
ぽつりぽつりと。

亡くなった日に設定してみましたが、こんなに遠い。
もうすぐ49日。



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