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＜今日のケンシロウ＞



ピンクのポンポンすきー




syggです。どうも。











昨日。職場から帰宅途中の事です。


ハンドルを持つと性格が変わると評判の俺は、いつもの通りさわるもの皆傷つける勢いで

自転車をすっとばしておりました。（傷つける云々はあくまで脳内での話）


向かいからチンタラのろのろと蛇行運転しながら、自転車に乗ったおっさんが近づいてきます。

うぜー、なんだこの酔っぱらいは。と嫌悪感を抱きつつも、何か面倒くさい事になりかねないと

極力関わるのは避け、相手の動きを読みながらそそくさとすれ違おうとした小心者の俺。


すれ違うその瞬間。俺は戦慄を覚えました。まちがいなくあの瞬間、俺は凍ってた。



おっさんは鼻歌を歌いながら、いい気持ちで自転車をこいでいたんですけど、

その鼻歌ってのがまさかのお経。

何言ってんのかわかりませんでしたけど、あのイントネーションと独特のよく通った声は

お経でした。間違いない。


お坊さんが酔っぱらってちょいとお経でも披露しようかな、っていう場に出くわしたのかと

思いましたが、あのおっさんはハゲじゃなかった。髪の毛フサフサ。

まあヅラだった可能性も捨て切れませんが、なんというか、滲み出るオーラというものが

感じられない。あれ絶対普通のおっさんだ。


じゃあなんで普通のおっさんが、酔っぱらいながらも良質な発声でお経ソングを歌ってたのか。

背後から悪霊に追いかけられてて、悪霊退散！とばかりに咄嗟の判断で唱え始めたのか。

あれは酔っぱらっていたのではなく、悪霊を振り切る為の策だったのだろうか。

オカルト的可能性も捨て切れませんが、やはりここは

「今お経が大ブーム！」

であるのだと判断したい。


今中高年の間では、お経が大ブーム。

スナックなんかでは色んな人がお経をリクエスト。（実際カラオケに入ってます）

酒の席で飛び交うお経。酒のツマミとしてのお経。酒がお経を更に加速させる。

韓流の次は坊流なんですよ。来年の流行語大賞はもう決まりですね。

これからはお経がクルぜ！時代を先取りしたい方は今すぐお経を。

最寄りのお寺さんに入り浸って、生のステレオお経を今から堪能しておくと良いですよ。



いや、でもマジ怖かったですよ。

これからブームの盛り上がりと共に同じような経験、

いわゆる「辻お経」に出くわす機会があるでしょう。

そういう事なので、いつお経を聞かされても良いよう心構えが必要なのかもしれませんね。

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書いてる人:しぐ

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