疾走黒羊!
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2004年05月11日(火) 胃カメラ独白

<<中高年バージョン>>
年始め胃付近の突き上げる様な違和感に気が付きレントゲン診察を受けた。医師所見は「胃に炎症を認む、内視鏡検診を推奨」である。そして今日が検診日。
受付後診察室に入る。緑内障、アレルギー、健康状態の問診の後、胃弛緩筋肉注射、咽喉部麻酔、そして内視鏡診察に進んだ。薄暗い診察室内に看護婦の笑顔が白々しい。「毎日何人も検診します。私たちも慣れてますから安心して下さぁい」そうか、お任せすれば良いか。私だけが初見なのだ。まあ良い。
マウスピースを咥え検査開始。直径8ミリほどのテレビアンテナケーブル状のものが内視鏡本体。担当医から機械的に挿入された。のどの奥で一瞬嘔吐感があったが構わず70センチほど差し込まれ各部位の検査になる。先端を医師が機械的に操作し各部の撮影を行う。一瞬、彼から「アッ」と声が漏れた。「ん?」と思ったがそのまま検査続行15分ほどで終了した。
1時間後結果を上席医師から伝えられた。写真・ビデオを元に説明を受ける。
「初期潰瘍はあるが悪性ではない」なるほど若干赤くはれている様に見える。
「これで出血があれば問題である。そこから胃散が入り込み潰瘍に発展する可能性もあるのだ。これを見逃してはいけないのだ」そういうものか。少し安心した。
しかし次の画面で一瞬の隅に赤い傷のようなものが見えた。ビデオをプレイバック、明らかに血痕が見受けられる。
医師の言葉が詰まった。私もヒヤリとした。控えめに尋ねる「先生、これは?」
医師の顔に緊張が走る。「これは・・・うーん」沈黙。
目の前がふと明るくなった。解答を待った。その間10秒前後。
「検査の時、内視鏡がぶつかったんですね、胃壁に。血がにじんでますねぇ」
「ぁ?」
「つまりね、検査時にね、たまたまね、先っぽがね、胃壁をね、突っついちゃったんですねぇ=女子高生風」
混乱した。マジ?あんたさっき潰瘍になるって言ったじゃん、マジマジ?
「検査自体には問題ありません。が「一応」潰瘍の薬を出します。処方を守って服用してください。万が一、痛む、吐血があるなどの場合は大至急救急病院に行ってください。お疲れ様でしたぁ」でチョン。おめーら慣れてんじゃないのかよぉ。
傷物かぁい、俺は。
彼の名は黒羊。地雷を体内に抱いている男でもある。
そして空は青く高い。遠くでダーリンの笑い声が聞こえた気がした。

<<女子高生バージョン>>
それは年明けすぐ、お腹空くとお腹がキリキラするのでお医者さまに行ったのが始まり。レントゲンの後『行きます?胃カメラ』と言われ、彼を紹介された。「すぐ終わる・恐いのは最初だけ・黙って任て欲しい」キラキラした言葉に、この人なんだぁって決めたの、初めての時は。
夕べはちょっと早めにご飯食べて夜「ダーリン」とお話した時あんまり詳しく言えなかった。裏切るみたいな気分だったから。変な癖とか開発とかされてダーリンがびっくりしたら(>_<)だもん。
今朝は天気が良くて気分良かった。彼に逢って、もう覚悟してたからすぐお部屋に入ってベッドイン。ちょっとお話した後でいきなり薬出してきて「飲めっ」いわれてびっくり。小さなコップに少しだったけどドロッッとして苦くて。でも言う通りにした。なんか喜んでくれたかなぁ。でもこれからが本番なのね。
「いい?始めるよ」って聞かれてうなずいた。カチャカチャ音がして何か外しているみたい。衣擦れのあと「これが入るからね。最初はちょっとびっくりするけど大丈夫だよ」って見せてくれた。黒くて長くて始めて近くで見た。思ったより細かった。で、始まり。もうあたま真っ白になってたけどちゃんと何されてるか解るの。
入る所に何か塗られたと思ったらスルリって入れられた。ぃやぁと思ったけどどんどん入ってきてお腹にあたった。「動かすよ」すごく事務的な彼の声。「ここはどぉ?こっちが良いかな?あー深いなぁ、奥まで届くよぉ」そんなこといちいち言わなくたって良いじゃない、ばかばか。
お腹の中で動くのが解る、思わず目を閉じてつぶやいちゃった「ダーリィン〜」
「終わるよ、はーい出すよダスヨォ」彼が事務的に話してる。なんなのこいつやっぱり雰囲気に流されちゃったのかなぁ。そのうちするっと出た感触、お腹からすーと力が抜けた。ふー、動けない。ちょっと涙がにじんだ。あーあ終わっちゃった。
まだなんかしびれてる。今日はおとなしくしてよっと。喪失感大。


kuro_hitsuji

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