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2007年02月17日(土)_
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Start Line

たくさん不安もあった。 もし一歩前へ進めたとして、そのすぐ先に 大きな壁が立ちはだかっていることもすでにわかっていた。
でも、それに怖じ気づいて、諦めたくなかった。
今まで、大事なところで勇気が出せずに 後悔ばかりしていた。 もうそんな悔しい思いをしたくなかった。 いくら自分を責めても、どれだけ涙を流そうとも、 時間を遡ってもう一度やりなおすことはできない。 それはよくわかっていた。
勇気を出して、前に進もうと心に決めていた。
踏み出した足の先は、最悪のケースで 崖の底へ真っ逆さまへ落ちてしまう可能性もあった。
…
「アタックしなければ、マイヨ・ジョーヌはこない」 ある偉大な自転車選手の言葉だ。 いつまでも空気抵抗の少ない集団の中で 楽して走っていては、勝利は得られない。
チャンスが来るまでは足をためておくべきだろう。 しかし、ここでアタックしなければ終わりだ、 という時が必ずある。
そのタイミングを見極め、 アタックするときは100%自分の力を出し切り、 すべてをかけてゴールを目指す。
…
今日がそのときだと思っていた。 ぼくは勇気を出して、一歩足を踏み出した。 足の先は崖ではなく、光り溢れる足場だった。
そこはゴールではなくて、スタート地点だ。 時間はかかったけど、 ようやくここにたどり着くことができた。
これからの道のりは、楽なものではないことは わかっているけど、強い気持ちがあれば、 きっとやっていけると信じている。
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