手帖...ハタノアツコ

 

 

わたしは日本人。 - 2005年06月20日(月)

先日、日本時間深夜に行われたF1アメリカGP、ミシュラン・タイヤをはいた7チーム14台が全て初めのフォーメーション・ラップを除く決勝レースを辞退。ブリヂストン勢3チーム計6台のみがインディアナポリスのサーキットを走っていた。

なんじゃこりゃ??

ミシュラン・タイヤの不備が原因で巻き起こった今回の騒動。
興行として成り立たせるために柔軟なルール変更を行って全チーム揃ってのノン・チャンピオン・シップ(順位がついてもポイントは加算されない)を取るか、F1がスポーツとして在るために例外を作らず厳格にルールを守る姿勢を通すか。

結局、ルールに基づいてレースは行われ、追加のタイヤの持ち込みを拒否されたミシュラン勢7チームはレース不参加を選択した。

6台しか走っていないレース、舞台は特にF1人気の低いアメリカ(払った金の分楽しませろ!の国)、ブーイングとペットボトルの嵐、そりゃそうだ、現地に行っていたら怒りも倍増だろう。家で観ていた私でも、ぷんぷんしていた。面白くもなんともない2時間の為にわざわざ昼寝までして深夜まで起きていたんだから。


その結果、ブリヂストン・タイヤをはいていた今期絶不調のフェラ−リは初優勝、皮肉。うれしくない。表彰台の赤いふたりはシャンパンを振ることなく去って行った。観客も最後まで残っていたのはわずか。



けど。この先を考えずにその場凌ぎ(興行重視)していたら、F1そのものの緊張感が弛んでしまうかもしれない。ショウであって欲しくない。

今レースのルール変更にフェラ−リだけが反対した。今頃物凄い批判を浴びてるんだろうな。もちろん、自分達チームのためかもしれない。だけど、その反対がなかったらノン・チャンピオン・シップなんてものが実現していたかもしれない。そんなの、もっと、観たくない、観客を喜ばせるだけのフェイク・レース。


F1の本場はヨーロッパ、一世代では出来ないことを大切に守っている国々だな、と感じる。F1でもこれからそうであって欲しい。文化の全く違う(今、重視の国)アメリカで起きた今回の騒動、捉え方もまったく違うんだろうな。

自分が生きている今だけではなく、一世代だけでは出来ないことを大切に守っている人間に私もいつかはなってみたい、難しいだろうけど。


今回最終的に思ったのは。モータースポーツ最高峰のF1でレースできないようなタイヤ持ってくるな!ミシュランッ!それだけ。




次回GPはミシュランの母国フランス。




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