心配事に眼を伏せる。 考えるのは好きだが、考え込むのは得意じゃない。 そもそもそれが悪い癖。
血液の数値が上昇。 殆どが、1桁2桁の有り得ない数値をしてた1年前。 貧血がいっそ、急性でなく悪性だったらよかったのに。 貧血で死ねるならよかったのに。 そんなことばっか考えてる。 そこに、 誰かがその病状で苦しんでる 死にたくない人が死んでいる なんて現実が 入り込む余地なんてない。 あたしは見知らぬ誰かを思い遣ったりは出来ないらしい。
CVAのレポートを書く。 くも膜下出血も当然出てくる。 晴海の命を奪った病気。 母親を呆気なく連れ去った疾患。 知識ばかりが有り余る。 文字の羅列なら幾らでも。 助からなかった現実しか知らないあたしに、生存率何%だなんて笑えるね。 あたしは何も出来ないのに。 こんなに知識を詰め込んでも、あたしは何も出来なかったのに。 実質的な命を救うのは医者だけで あたしは助かった命と、授かった命の維持だけにやっと手が届く。 そういうとき思う。 命と向き合う現場なんて、目指さなければよかったって。
あたしまた何考えてんだろ。
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