祖母が、精神関係の本を買って読んでいるそうだ。 あの理解の無かった祖母が 精神関連の物事をすべて、狂気のように 恐ろしい物事のように云っていたあの祖母が。 この傷痕を見て、この行為を知って 怖ろしい、と眼を背けたあの人が。
彼女を変えたのは何だろうか。 僅かずつでも、解き解していっているものは何なんだろうか。 幾度に及んだ自殺未遂のせいだろうか。 母がいなくなったからだろうか。 私が、この行為が、私の周囲が、彼女を変えていっているのだろうか。
もう少し早く あと2年早く 貴女が私の味方で在り続けてくれていたなら。 今くれた言葉を、あの日かけてくれていたなら。 私はあれ以上誰も、傷つけずに済んだかも知れないのに。
私は、誰も―
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