限定鼓動

2004年02月25日(水) no titled

最近、記憶障害。
健忘かなぁ…。

気が付けば、泣きながら剃刀を握り締めてた。
刃のほうを右手で、柄を左手で。
掌にはきっちり刃が入ってて、これじゃぁ切るのと変わらんやんかと思ったけど
ここんとこ消毒でほぼ通院状態になってる外科に行くと
「我慢したんやなぁー、よぉく判るからなー」笑いながらと云ってくれました。
「けど、刃の方まで握ったらなぁ」と苦笑いの先生。
何だか、そんだけでふっと軽くなって有難かった。

“切る”ことは絶対、周囲の人にとって“悪い”ことであって
それまでの我慢や努力は、決して理解してもらえない。
どれだけ泣きながら腕に刃を添えたのか。
その行為自体を判ってと云う気はない。褒められた行為じゃないことくらい判る。
けれど
どうして、それまでの我慢をして努力をして
私が生きているのか、生きていかなきゃならないのか
考えてくれたこと、あるんだろうか。
その貴方の云う「馬鹿な真似」をする理由を
考えてくれたこと、あるんだろうか。

嫌なことの多い世の中やけど…と云いながら、消毒を施す先生。
この程度の傷、自業自得だと、放り出せばいいものを。
外科医も、精神科医も。
この人たちは、あたしのように甘ったれてなんかいない。
殺すなら、あたしにも出来るんだろう。
この人たちは、あたしが出来なくて、いちばんやりたいことをしている。
この人たちは誰かを、助けることが出来る。


 ≪ back  index  next ≫


陽 [MAIL]